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夢のまた夢【詩】

流行はやりとやらで巷で噂の歌を聞き
図らずも そういったものに縁のない者は
いわく「所詮、世界が違うもの」とか……


東雲しののめの海の波間に漂う
橋の袂の下の端から流されて
嫌々 険しい海風にデンデケデンと晒されて
しかる後 箸にも棒にも掛からぬほどの
弱く頼りない小者へと成り下がっていた僕 だから


昨日の夢は
明日あしたも また夢 夢のまた夢 叶わぬ希望のぞみ



(20240820/私之若夜=しのわかや)
※画像はCanvaからいただきました。