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短歌ノート

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小さな歌の寄せ集めですが、塵も積もれば何とやらで、そのうち大きく育つでしょうか。
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2022年9月の記事一覧

ソフトクリーム【短歌】

今すぐに食べたい気持ちと躊躇いと半分未知のミックス・ソフト 暑い日のソフトクリームは飲み物で油断してるとタリラリラリラ 行きたくて脚がムズムズしてるのに膝に乗るなんて 'Oh my god!' * 欲求と現実が常に噛み合えば全てうまくいく はずなんだけど… (20220928/私之若夜=しのわかや) ※写真はCanvaからいただきました。

色弾*いろだま【短歌】

窓枠に閉じ込められた風景が君の破顔の色を映し出す 哀愁の秋の気配が君色(きみいろ)に染まる九月の午後の風景 悲しみの瞼が切り取る景色には君の面影が浮かぶ街角 * リボルバーすべての穴に渾身の彩光弾(さいこうだん)を充填した君 もう君の言葉も仕草も表情も僕のハートを打ち抜く色弾 (20220927/私之若夜=しのわかや) ※ハードボイルドな恋愛短歌…??? 「色弾(いろだま)」は、私の造語です。 「工口弾」もしくは「色気玉」のほうが  近いかもしれません(冗談です・

この一言【短歌】

朝一番「いってらっしゃい」の一言が「行ってきます」の御守となる 言ってみたら「いつでも聞くよ」の一言で「これぞ友情」と思う瞬間 上司から「いいね」と笑顔の一言で やりがいを感じ始めた仕事 *  言っている意味が同じなら柔らかい言葉のほうが人は救われる (20210913/私之若夜=しのわかや) ※写真はCanvaからいただきました。

秋よこい 【短歌】

白露過ぎうるさい蝉は何処へやら代わりに淋しい秋がおじゃった 強すぎた日差しも少し弱まって空には秋の雲が散らばる おじさんが何処か近所で草刈りのエンジン音を轟かせている * 秋よ来い秋よ来い濃い秋よ来い恋よ来い濃い恋も秋も来い (嗚呼君よ別れの季節という勿れ秋に始まる恋もあるから) (20220910/私之若夜=しのわかや) ※画像はCanvaからいただいています。  

組織【短歌】

「それはそれ」って話をはぐらかすんじゃねぇ!                それがアレだから言っているんだ! 「私には関係ない」って顔するな!お前も充分、「ウチの顔」だから  内情はアレコレ縛られ絞められて気付けばウチらは離れられない *  こうなれば、ウチらは運命共同体。足の引っ張り合いは、やめよう  横一線、足並み揃え「百人の百一脚」で確実な一歩!? (20220902/私之若夜=しのわかや) ※画像はCanvaからいただいています。  若干、フィクションが入