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[2008年4月~2008年9月]製鉄所プラント計装

制御系の仕事を8年振りに行った。

製鉄所の生産ラインの計装を行う仕事だ。
担当は画面表示関係を行うことになった。
請負元であるY社のパッケージソフトを使って開発を行う。

8年程業種を離れているとだいぶ様変わりしているようで、Windowsで、このような計装の画面表示ならまず間違いなくVisualBasicで作成される(そういえばVC++のMFCという仕事もしたね。2008年くらいなら、C#かVB.NETになるでしょうね)。

しかし、今回はY社のパッケージ。

VisualBasicのFormにコントロール部品をいくつも並べてプラントの画面を作っていくわけではない。
専用のビジュアル開発ツールに使用されるであろう装置のアイコンのような部品やデザインパターンが既に沢山用意されているのである。
それら部品を並べてこれまた部品のラインでつなぐといったことを行う。
各表示部品には装置からあがってくる信号のインタフェースをもっている。それと表示部品の状態を表示するプロパティをもっており信号が変わったら赤になど状態を変化することが可能である。
つまり画面にプラント原画と同じように部品を並べてその部品毎に状態に応じたプロパティを設定すれば完了である。

コーディングというものはほぼない!!

VisualBasicの達人はもう不要なのである。
いや、いい間違えたプログラマは不要なのである。

状態を変更するための条件文のif文や色変更、数値変更などは、条件プロパティと属性プロパティで可能なのである。
この仕事は2008年の仕事なので現在はもっと進化しているかもしれない。

開発費大幅カットできる。
多数、出回っているパッケージなので障害も潰れて品質もいいだろう。
プログラムの達人はコンビニのバイトでもするしかないだろう。
今後、こういったイノベーションはどんどん進むだろう。

生き残るには、
利用者(ユーザ側)のノウハウを知っているか、
このようなパッケージの開発者になるしかない。

将来、厳しい現実がやってくる。
いや、もうやってきていると思う。

請負で一からゴリゴリ作る仕事にありつけているのは、発注元が使えるパッケージの存在を知らないだけだ。

余談:
現場に設置されたモニタは、約50インチと大型で解像度も一般的なパソコンよりも大きいため画面表示サイズには気を付けて開発する必要があった。
表示画面はブラウザ上で全画面表示されるためこれまた表示サイズに気を付ける必要があった。
後、納品先は韓国企業で英語とハングルを切り替えて表示する必要があったが、パッケージは日本語と英語にしか対応していないた。ビットマップを部品として貼り付けることができることを利用して英語とハングルの表示文字のビットマップを作って表示を切り替えるなどした。
このくらいかなぁ、エンジニアとして頭を使ったのは・・・
後の作業はパソコン操作になれたアルバイトの人でもできると感じた。

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