私がワーキャーを明言する理由

今朝、起きたらTwitterのTLに悲しげなつぶやきがチラホラあった。
昨日のお笑い向上委員会で「女性人気なんて不要」との発言があり、心を痛めた方々のつぶやきだった。
録画してた番組も確認した。いわゆる「ワーキャー」の存在が芸人の軸をブレさせるといった主旨の発言だった。

番組自体は普通に面白かったけど、私も胸を痛めた。とは言っても「悲しい」とは違う感情である。

結論から言います。今回のような発言は、私が中高生の時にしていたことが原因としてあるからではないか、と思ったからです。そのせいで今の若い方々の胸を痛ませている気がして、とても申し訳ない気分でいっぱいです。なので誠に自分勝手ですがこの場で謝らせてください。ごめんなさい。

私は現在40歳、記憶を遡ると5歳ぐらいから『ひょうきん族』の芸人さんにワーキャー言ってたので、キャリア35年の超ベテランワーキャーファンということになる。
最も強くワーキャーしていたのは『ボキャブラ天国』時代。その当時、キャブラー(ボキャブラ天国に出ていた芸人さんの総称)人気は凄まじく、地方でのライブはそれこそアイドルのコンサート会場のようだった。
その会場でその時自分がやっていたこと、それは「あまり面白くないネタでも笑う」こと。いや、その時は本当に面白いと思ってた気がするのだが、どうしても当人の魅力がゲタを履かせてしまい、かなりクオリティが低いネタでも爆笑していたと思う。

その後ブームが去り、応援していたコンビも多く解散していった。オンエアバトルやM-1も始まり、それらを見ているうちに「自分の応援の仕方は、ネタで戦わなくてはいけない芸人さんの人生を狂わせてしまったのではないか…」と思うようになった。知らなかったとは言え、随分と無責任で自分勝手な応援をしてしまったんだと反省した。

上記の経緯もあったため、私もワーキャーではない、きちんとしたお笑いファンになりたかった。でも三つ子の魂百まで、人の本性はそう簡単に変えられなかった。そこで決意した。自らをワーキャーであると明言することで、自分の言動が芸人さんの運命を狂わせる可能性があることを意識し、二度と過ちを起こすことのないように応援しようと。

今の若いファンの方々、皆さんはネタをシビアに評価した上できちんと応援されているので、昔のワーキャーとは全然違います。胸を張って堂々と活動していってください!
また、私と同年代の方で昔のワーキャーのイメージでワーワー言ってる方は、きちんと今のファンの姿を見た上でジャッジするようにしてください。

そして最後に。長らくワーキャーをしててわかったこと。
今も第一線で活躍されてる方でも以前はワーキャーファンがついてた方が多いです。
結局、うまくいかない要因の一つになることになっても、原因になる訳ではないような気はします。

以上。

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