トットが落ちた

自分の誕生日を迎えるこの時期、お笑いファンの自分にはうれしい気持ちだけではなく心が揺さぶられることがある。そう、M-1である。

先日の東京3回戦、今年から力を入れて応援していたトットさんが落ちてしまった。正直、今年の彼らなら3回戦は通過するだろうと安心していたので、とてもびっくりである。
3回戦終わりの彼らの表情も非常に充実していたし、何かやらかしたってわけじゃ無さそうなのに、落ちてしまった。いやはや勝負の世界は厳しい。

なぜ彼らは通らなかったんだろう。ご本人たちも言及しているように、ただ「普通に面白い」だけでは通す理由として足りないということか。

最近、関西支社のお笑い好き社員さんと話す機会があった。
トットさんもご存じか聞いてみたところ、以下の回答が返ってきた。
「あー、緑の服着たシュッとした子らやろ?
面白いというよりは ”そつなく上手にこなすなぁ” って印象やわー」
これは上京したての彼らを見た時の自分の印象と合致していたので、もしかしたら以前から見てる方々にはその印象が強いのかもしれない。
そうなると「普通に面白い」だけでは「上手くこなしている」ように見えてしまい、当落線上に並んだ際は少々不利になってしまうのではないか。

酷な話だが、一般企業でもよくあることだ。評価者が相手に持つ印象が先行してしまい、正当な評価がつきにくい人は一定数存在するのである。
その場合、相手が「感動を覚えるくらいの」インパクトを与えて印象をひっくり返すしかない。
ご本人がおっしゃる「トップウケをたたき出す」とか、
その他「とんでもない世界観を出す」「反則スレスレのことをする」など。
特に近年変化球パワー系が台頭しているM-1、そしてそのタイプがひしめく東京予選である。よほどの感動を与えないと3回戦すら通してもらえないということか。厳しいな。

私がトットさんを応援しようと思ったのはGERAスペシャルでお二人に感動を覚えたからだった。
現役イケメン芸人が拗らせ泥臭く尖り散らす様を赤裸々に語る。
これは間違いなく彼ら以外にはできない。
誰もが認めるイケメンというベースがあるからこそ、人間味を開示するその面白さが何倍にも増幅されるんだなぁ…と勉強になった。感動した。
ネタにこの時のような泥臭さ・人間味がもっと乗ってくると、無敵になるのかもしれない。まだ少しだけ綺麗なネタだと思うから。

本当にここ最近のトットさんは面白くて、これなら最低準決勝まではいけると思ってたので、ここで心折れて退くことだけはしないでほしい。
どなたかもおっしゃっていたが、マネージャー・BOSSとタッグを組んでまだ日が浅いので、今年は時間が足りなかっただけの気がする。
来年、あのきらびやかなセットで全国の人にその魅力がバレてほしい。
これからも大宮から応援しております。

追記
個人的にはお二人が「遠山・葛西・遠山」で小学生のようにキャッキャとはしゃぐ姿がツボでした。イケメンがプロ野球の話で盛り上がる姿(音声)を初めて見たw

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