第五人格舞台【B公演】第五舞台の台詞有り感想 リッパー 傭兵

第五人格の今回の舞台はBLACKJACK!!

B公演をオンラインシートで観ましたので、覚え書きで感想を主演であるリッパーと傭兵を中心に長々と語ります!







★まず序盤のお話から!VAL組の三人が初めて試合に参加するシーン。囚人がリッパーに吊られてしまい、救助に行く相談を墓守にするポストマン。


墓守「助ける?あんな化け物からどうやって助けるんだ!」

傭兵「こうやってやるんだよ!解読中止……、助けに行く!!」


★リッパーの攻撃をアクロバティックに躱してロケットチェアから救出する傭兵。囚人を攻撃から守り続け、逃がす事に成功します。 


リッパー「邪魔しないで下さいよ」

傭兵「お前の悪趣味には付き合ってらんねえよ!お前は行かせない…!」

リッパー「小賢しい………!」

傭兵「解読に集中して!早く逃げて!」

リッパー「おや……………逃げられてしまいそうですねえ」

傭兵「お前の負けだ、リッパー……!」

リッパー「そうでしょうか。まだゲームは終わってませんよ?」

傭兵「お前は行かせない、仲間は守る!」

リッパー「守れると良いですねぇ……!」

★リッパーの攻撃を限界まで受け続ける傭兵。ゲートが開き三逃げ。サバイバー側が勝利。傭兵はダウンし床に倒れたまま苦しげに上半身を起こします。

傭兵「へっ…………どうやら、無事に逃げられたようだな………」

リッパー「……クソが………!」

傭兵「……おいおい、口が悪いんじゃねえか……?遂に本性が出たな。似非紳士…っ──ぐぁっ………!!…………ッがっ……………………!ぁあ……ッ……………は、っ……ぁ…………ッ………が、ぁあ…ッ。」

リッパー「おっと。私とした事が、少々我を忘れてしまいました。忌々しくはありますが……久々に歯応えのあるゲームでしたよ。褒めて差し上げましょう。ナワーブ・サベダー」

★傭兵の脇腹を蹴り、鉤爪を振り被ろうとするリッパー。後ろに飛ぶ程の激しい蹴りの衝撃で呻き声を上げて悶え苦しむ様子から、手加減無しの本気のハンターの力がどれほどの物かを垣間見えました。傭兵でさえ言葉を失ってしまう耐えられない程の激しい痛み…。

ここの「私とした事が、少々我を忘れてしまいました」という台詞がリッパーの持つ二重人格を巧みに表現していて感動しました。抑揚の付け方も本当に素晴らしかったです。


リッパー「しかし…………お前如きにここまで翻弄されるとは………。やはり、惰性でゲームを繰り返す事によって諸々の反応が鈍ってしまっているようだ。いけませんねぇ……………。ハンターは………………狩人は……………この私は……………。常に圧倒的な強者でなくては……

そう思いませんか?ナワーブ・サベダー。………………おや。もう失血死しそうなんですか?小さい体はちょっと血を流しただけで使えなくなる。やれやれ……………確か向こうにハッチがありましたね……。ああ……………面倒臭い……。

………………ちょっと。死なないで下さいよ?

私は心底どうでも良いのですが、サバイバーを放置で失血死させると……煩い連中がいるんですよ」

傭兵「…………………、ッは…………は………ははは…」  

リッパー「何笑ってるんです?」

傭兵「死なねえよ………………俺は………っ。…………生きる…………」

リッパー「そうですか」


★地面を這い蹲ろうとする傭兵の片足を持って引き摺って行くリッパー。これはリッパーの携帯品の特殊効果であるソウルイーターの引き摺るモーション……!?

★リッパーは最近連勝続きだったそうですが、ここで傭兵相手に敗北してしまいます。その後ブラックジャックモードの開催を荘園の主に持ち掛ける所から、物語は始まって行くのでした…。




傭兵(ナワーブ・サベダー)役の才川コージさん

★今回もアクションシーンが素晴らしかったです!バク転や俊敏な動き!まさに傭兵そのものでした!

「解読中止、助けに行く!!」や「早く逃げて!」鳥肌が立つくらいかっこよかったです!!

★寄生の衣装がとっっても格好良くて感動しました!

★戦争後遺症のシーンを説明する際、過去、戦場で負傷した仲間を背負い必死に逃げている場面。死ぬな、もう少しだと仲間を鼓舞。仲間はナワーブに冗談混じりにまたポーカーや「BLACKJACK」をやろうと言うが、既に足が動かない。
死期を悟った仲間はどうしても傍から離れないナワーブを見て、これで外部の仲間を呼べると持たせた無線は実は嘘で自爆装置だった。無線が通るように開けた場所に言われたままに走り、押したボタンが起爆装置となり遠方の建物が爆破し炎上する光景を見て愕然とし泣き叫ぶ傭兵。


★傭兵の外在特質である「戦争後遺症」のトラウマ描写が序盤から丁寧に描写されていました。あの泣き叫ぶ傭兵の声が耳から離れません…。

★傭兵が何故暗号機解読が怖いのか、解読に失敗してしまうのは何故か。暗号機を上げる(と仲間を爆破してしまった事がフラッシュバックする)のが怖い。

傭兵はBLACKJACKモードで暗号機を解読するとPTSD(戦争後遺症)のパニック障害である吐き気や手の震えを発症してしまうようです。

BLACKJACK発起人であるリッパーは、先日のゲームで傭兵に敗北した事で連勝厨の記録に泥が塗られた事、傭兵と出たBLACKJACKの試合が一勝も出来ず、全敗している事に積もり積もった不満が爆発。

解読がろくに出来ないままハンターである自分に交代も来ず、未だ、全試合に出場出来ていないリッパー。

★くじ引きでチームが決まった際は 
「なんで俺がデモとはいえ似非紳士とチーム組まなきゃいけないんだよ」

「いきなり喧嘩腰ですか?遊び心のない人間はつまらないですよ」

と開幕から自分に挨拶もせず、いつもの軽口を自分に叩く傭兵の様子から急に様子が変わったから驚いたんだと思います。


★何故か普段のように暗号機が上げられず、細かく指摘されて落ち込む傭兵。何時もの元気がありません。

リッパーからの問いに「分かってる」と返事をするだけで精一杯のようでした。 

リッパー「やれやれ。私が企画元とも言える新しいゲームで、まさか私の出番が一度もないまま無様に負けるとは思いませんでしたよ」

傭兵「………こんなの運だろ」

リッパー「ええそうですね。その一面がある事は認めましょう。ですが全てではありません。多少運の悪さがあったとしても、ある程度は実力でカバー出来るはずなんです。ハスターさんが説明した通りに動けばいい事じゃありませんか?」

リッパー「ゲームが始まったら暗号機を解読してポイントを貯める。貯めたポイントでアイテムを手に入れる。そして、アイテムを使いこなす。それさえ出来れば例え引いたカードが悪くとも、逆転だって可能なはずなんですよ」

傭兵「それは…………俺も分かってる」

リッパー「分かっているならちゃんと動いて下さいよ。貴方と来たらバチバチバチバチ、解読遅いったら無い。見ていてイライラしてしまいましたよ。
全然ポイントが貯まらないじゃないですか」

「貴方、暗号解読がそこまで苦手でしたっけ?」

「ひとりで上げられない訳ではありませんよねえ?その割には後一歩、と言う所で必ず解読に失敗していましたねぇ」

「まさか……私への嫌がらせですか?」

傭兵「チームの足を引っ張るような真似はしない!」

リッパー「ですよねぇ。それは普段のゲームで知っています。なら純粋に暗号機の扱いが下手、という事にしておきますが……もう少しどうにかして下さいよ。貴方の解読が遅いせいで……………………」

傭兵「…………………………」


★沈黙の末に、「暗号機の解読に成功したくない」とリッパーに告白した傭兵、戦争後遺症のフラッシュバックにより嘔吐。

リッパーは「なんですって?今聞き捨てならないことを言いませんでした?」と問い質すものの、傭兵は戦争後遺症のフラッシュバックで嘔吐してしまいます。仲間が駆け寄るもののしばらく床に蹲ったまま動けない傭兵。

苦しそうな様子を見た仲間が駆け寄り、傭兵に声を掛けている様子を見てやれやれと両手を宙に上げて困った動作をし、遠巻きに見るように段差に腰を掛けるリッパー。その様子を見た占い師が傭兵の身を案じてBLACKJACKの反省会は後日にする事を持ちかけた際の会話です。

傭兵「ゔ…ッぅ、ゔ………はぁっ、はぁ…っ…………………。音が、爆撃、爆発…………っ…………。音が……………」

リッパー「イライ・クラーク。…あのザマは何なんです?」

占い師「どうしたんでしょうね…実は、私達もナワーブのあの姿を見るのは初めてで……少々驚いているんです。ともかく、彼は今普通の状態ではないのでBLACKJACKの反省会はまた日を改めて…という事でどうでしょうか?」

リッパー「………まあ良いでしょう。あれでは話し合いも何も無いですしね?アレに言っといて下さい。解読が出来ないなら、いっそ高めの点数を引いて私を呼び出すようにと。とにかく私はゲームに参加したいんです。私が発起人ですしね?」

リッパー「私にバトンタッチさえ出来れば、後は見ているだけで良い。サバイバー全員をダウンさせて、強制的にバーストさせて差し上げますよ?」

★傭兵は暗号機解読が完了すると仲間の自爆装置を押してしまった事を思い出して解読が困難になっている………。それがBLACKJACKが好きだった仲間の死に重なってしまったんですね。加えて仲間同士で争う事になるBLACKJACKモードに抵抗感があるようです。

★BLACKJACKに勝てず全敗している事に苦しむ傭兵を見てなんとかしてあげようと試みようとする優しい仲間たちに泣きました。トランプに誘おうとする呪術師、占い師、祭司、医師。

★機械技師のトレイシーちゃんとバルクお爺ちゃんが傭兵に言葉で諭すシーンが泣きました。機械技師のトレイシーちゃんとバルクお爺ちゃんがどう見ても仲の良い孫とお爺ちゃんです。和むなあ…。


リッパー/ジャック役の成松慶彦さん。

★お声が美声すぎる。立ち振る舞いも優雅で綺麗で最高でした!成松さんにしか理想のリッパーは演じられないだろうと思いました。表情が見えない仮面を付けながら声に感情を乗せてリッパーが今どんな感情を抱えているのか、本当に丁寧に演じられていて感動しました。

ゲームでは一定時間操作をしないとリッパーが自分の爪を掲げて眺める仕草をするんですがそのシーンもあって感動しました。本当に一面一面が丁寧に演じられていました。

★傭兵の名前「ナワーブ・サベダー」を沢山呼んでくれました。あの抑揚とイントネーションもまさに理想のリッパーそのものでした!


★傭兵の過去描写と同じ場面で、リッパーが薔薇を見ながら優雅にキャンパスに絵を描く。花瓶に生けた一輪の薔薇を手に取る。傍には布に包まれた亡骸が横たわっている。
「切り取られ死を待つだけのこの花の……ああなんと美しいことでしょう」「命は終わるからこそ美しい」「終わりがあるから美しい」

「命の終わりが 一番美しい」

の台詞が狂気的な魅力でした。台詞の言い回しがまさにリッパーで堪らなかったです。

★傭兵とリッパーの二人の生命に対する価値観の違いを強く感じました。両者の決定的な信念の違いが凄く丁寧に描かれていて感動しました。

★何時もは紳士的で落ち着いていて粗暴の言葉は使わない優雅なリッパーが、ふとした時に紳士の皮が剥がれる描写が素晴らしかったです。

リッパー「クソが!」

リッパー「また負けた……あのゴミクズ共が!!」

リッパー「いい加減にして下さい。良いですか?私がどんなに上手く立ち回ろうとコンビを組んでいるお前……!………いえ、貴方が、作戦もなしに動いたら意味が無いんですよ」

傭兵「分かってる………」

リッパー「分かっているなら何故?随分と無駄な動きが多いようですが?」

傭兵「それは…………」

リッパー「それは?……………なんですか。暗号機だっていつも触っているのでしょう。いい加減解読のコツとか覚えたらどうなんですか」

傭兵「分かってる……!」

リッパー「分かってる?全然分かっているような立ち回りには見えませんが、お前の頭は空っぽなのか?

………失礼。…………貴方まさか、ブラックジャックのルールが分かっていないとか言いませんよねぇ?」

傭兵「ブラックジャックの、ルール………………」

リッパー「ええ」

傭兵「……………分かってるさ。頭からこびり付いて離れない…!」

リッパー「こびり付く…?まあ良い。そうですか。それなら普段からもう少し頭を使う訓練もしたらどうですか?体を鍛えるばかりではなくて」

傭兵「……うっせえなぁ…………」

リッパー「………呆れますねぇ。ここまで言われても、分かっているとうっせえなぁしか出て来ないとは。呆れて言葉もありませんよ」

傭兵「……………」

リッパー「良いですか?全敗ですよ全敗。私と貴方だけ………それも貴方のせいでねえ!」

傭兵「そうだな、分かってる!分かってるよ!うっせえなぁ!!」


リッパー「………もう少し努力をしろ。ナワーブ・サベダー」




★印象的だったハンター陣からのリッパーへの言葉。

ルキノ「(BLACKJACKがリッパーの案だと聞いて)紳士の発案じゃろくな事にならない

黒無常「発起人のくせに、一勝も出来ないとは笑えるな」

リッパー「一緒に組む相手が悪いのです。あれでなければ勝てていますよ」

ジョゼフ「果たして本当にそうなのか。普段の傭兵の手強さはハンターである我々が知っているだろう。
しかし、BLACKJACKの試合が全敗。それでは一緒に組んでいるお前のせいと言う事も考えられるな。違うか?リッパー」

黒無常「自分のことは棚に上げて、相手のせいにしている。という事だな」

ジョゼフ「合理的に考えて、チームはハンターとサバイバーの二人一組。傭兵が原因で負けたのが50%だとしたら残りの50%はお前のせいだ。」


リッパー「それは…そうかも知れませんね。ならば私は何をするべきでしょうか?」

バルク「自分の非を認めるのか?これは珍しい!ならばリッパー。なぜ傭兵が解読が遅いか知っているのか?」

リッパー「……頭が悪いからでしょう?」


ハスター「そうやってチームを組む相手と同じ目線に立てず、知ろうともせずただ負けた事に腹を立てているのなら、最後まで結果は変わらないかもしれないな」

リッパー「………」

ハスター「霧の。お前は自分が発起人であるこのゲームで勝ちたくはないのか?」

リッパー「そりゃ……勝ちたいですけど……」

バルク「だったらまずは相手を知ることだ」

リッパー「同じ目線。あれを…………知る…………」


★ハンター陣からの言葉を受けて傭兵の事を初めて知ろうとする描写が素晴らしかったです。ハスター様がリッパーを「霧の」って呼ぶの可愛いですね!この後BLACKJACK対策を傭兵に持ちかけに行くリッパー。

リッパーが傭兵に

「ちょっとそこに座りなさい」


「いえ貴方小さいので余計見えなくなりますね、そのままで良いです」

↓  
「お前喧嘩売ってんのか」
のやり取りが面白かったです。笑


「正直に言いますが、私は貴方のことがあまり好きではありません」

「気が合うな。俺もだ」

「コソコソ動き回り獲物を奪う。卑しい輩が生意気な」

「鼻歌交じりに人を切る変態に言われたかねえよ」


しかし、ゲームには負けたくないと意見が合う二人!


リッパー「私は常に誰かの上に立っていないと気が済まないんですよ」

傭兵「俺は誰かに馬鹿にされるのが嫌だ。特にお前みたいに命が軽いヤツには!」

リッパー「命は軽くありません。この上なく美しく価値あるものだ。それこそ死に際の一瞬の輝きと言ったら…」

傭兵「生きてこその命だろ!生きてさえいれば色々な輝きが見せられる。最高の瞬間が死の瞬間とは限らない!生き切ってみないと分からない」

と二人の価値観の違いを口にした場面が凄く良かったです。序盤の場面との比較がここで生まれるとは見事です!


★あと傭兵に対して安定の毎度の軽口を叩くリッパーさん…笑

「拾い食いなんて 貴方じゃないんですから」

「驚いた…貴方そんなに馬鹿じゃなかったんですねえ」

「そんなに怒らないで下さいよ」が面白すぎました。



★BLACKJACK戦以外にも普通の試合の描写もあったのですが、

1戦目はリッパーVS泥棒、占い師、野人、心眼。
2戦目はルキノVS傭兵、幸運児、医師、納棺師。
だったと思います。

リッパーが試合前に
「私の強さを思い出させてあげましょう」

と言っていたのが格好良かったです!

あと泥棒が自分ばかり何故追うか聞かれて「だって貴方、霧の刃がよく当たりますから」と答えるリッパー。笑

残り暗号機は三台。「今日はつまらないゲームですねえ」と言うリッパー。


2戦目。

ルキノの攻撃を躱す傭兵。目標を傭兵から別のサバイバーに変えようとするルキノに、追う側のハンターが逃げるのか?と挑発する傭兵。
「頭を使ってるんだよ。勝つ為にな」と言ったルキノが納棺師を狙い納棺させた後に医師を吊る。

傭兵「解読中止、助けに行く!!」

医師を助け、暗号機が解読完了!通電の音と共に四逃げ!


★場面は変わり、傭兵が試合が終わり帰ってくるとリッパーが待っていました。 

「お疲れ様です。まさか四逃げとは敵ながらお見事です」

試合を見ていたのかと聞く傭兵。両者四吊り、四逃げでした。


傭兵「強いだろ、俺。」

リッパー「私もねえ、強いんですよ。本当は」

傭兵「………知ってるよ。鼻歌なんか歌いやがって。余裕ぶって?マジムカつく」

受けた言葉に笑うリッパー。二人の心が通ったように思いました。


★ラストゲームまであと2戦。

試合前に傭兵とリッパーの会話。

「貴方あっという間に捕まらないで下さいよ?窓枠を乗り越えた後、たまに足元が疎かになっていますからねえ」

「悪かったよ。お前こそしっかり霧の刃当てろよ?無駄打ちしてるばっかじゃねえんだよ」

「誰に言っているんですか、失礼ですねえ」

「お前もな!……………行くぞ!


★試合中に傭兵と交代したリッパー。

「解読の遅い彼が一生懸命解読をしていたのだから、邪魔しないであげて下さいよ」

という台詞に祭司・フィオナが

「あら?随分と仲良しになったのね」

と笑いながら言うと、

「仲良し?私と彼はそんな関係にはなりませんよ」

と笑いながら断言するリッパーさんでした!

機械技師「素直じゃないなあ!」 

リッパー「人の事を気にする前に早く逃げないと、私達が勝利を手にしてしまいますよ」

機械技師「それはごめんだよ!」

持ち点が21点になっている機械技師を狙うリッパー。

リッパー「今日こそは私達が勝ちますよ」

「私達」とはっきり断言するリッパーの言葉でした。最終ラウンドまでは残りましたが、惜しくも後一歩の所で負けてしまった傭兵とリッパー。

「くそ………惜しかった!」

「惜しかったですねえ、しかし最後まで残ったのは初めてです」

「ようやく勝ちが見えてきた!」

「ええ。手応えを感じました。この調子です。このモードでは運が必要となってきますが、必ずしもそれだけで勝てる可能性がある訳です……貴方のように運が悪い人でも必ず勝てるんです

「おいおい、さり気なく人の事を運が悪いって決めつけんなよ」

「だって貴方、どう見たって貧乏クジを引くタイプでしょう」 

「それは……まあ……そうかも」

「とにかく解読をして貯めたポイントでアイテムを手に入れそれを使いこなせば引いたカードが悪くとも逆転だって出来るんです。最後まで諦めないように」 

「……おい……。誰に言ってんだ。俺はなあ、諦めの悪い事についてはサバイバー1だっていう自信があんだよ!最後の最後まで粘ってやる

「そうですねえ。貴方の諦めの悪さは普段のゲームで嫌という程知っています」

「………だろ?」

「解読が遅い分、沢山走って逃げて下さいね」

「はっ…了解。任せろ。……やばい時は代わるから頼んだぞ

「言われるまでもありません。さて……。結局一勝も出来ないまま、次がラストゲームですか……。まあ良いでしょう」

「今の私達は?」

「「強い」」



★ラストゲーム

★ラストゲームは

傭兵、リッパー
占い師、ハスター
呪術師、ジョゼフ
庭師、ロビー
カウボーイ、美智子

の五組です。


呪術師の「勝負は勝負。私も全力で行かせて貰うわ!」
という言葉に「当然だ!」と返す傭兵。

それを見たリッパーは笑い声を上げる。

ジョゼフ「どうした、リッパー」

リッパー「ああ、いえ……。私達を甘く見ていると痛い目を見ますよ。皆さん。何せ我々は……強いですから」


と言う台詞が格好良かったです!!


★試合開始。



リッパーが第1ラウンドのハンター。庭師を追い詰めるリッパー。

「どうしました?それでは負けてしまいますよ……良いですねえ。楽しくなって来ましたよ」

霧の刃で庭師を仕留めるリッパー。カードを引かせる。ロビーにハンター交代。

ロビーの攻撃を躱す傭兵だったが、ダウンを取られる。高い得点のカードを持っていた呪術師をダウンさせ、ジョゼフにハンター交代。

占い師を狙うジョゼフ。ここで時空残像のスキルを使い占い師を仕留めるが、引いた数が少なかった為、占い師とジョゼフ両者が21点を超え、ダブルバーストしてしまう。両者失格。

ここで再びロビーにハンター交代。カウボーイを追うロビー。カードを引かせる。ここで美智子にハンター交代。

21点の庭師を追う美智子。

「今日は逃げ切らせてもらう」と固い決意を口にする傭兵。暗号機解読をしてアイテムを使い庭師の得点を操作する。

庭師がダウンし、傭兵を追う美智子。熾烈なチェイスの途中「俺は負けない」と言う傭兵。最終ラウンドが終わる。


★傭兵リッパーチーム、勝利!

苦しい息切れをして床に座る傭兵、「勝ったーー!」と叫ぶ。リッパーが後ろから近付く。

「ええ。勝ちましたね。最後の最後に貴重な一勝です」

「しかし…お前発起人のくせに、勝ち星一つはなあ」

「そうですね。その点については、少々残念ではありますが……とても良い経験が出来ました。勝つ事の難しさを思い出させてくれました。

その難しさに挑み続ける緊張感…スリルこそが、常に私が求めていた物であり、私が強いという証でもあるのです。

勝利の難しさを知った上で、挑み続ける事で……今まで以上に普通の狩り……いえ、ゲームにも、力が入りそうです。マンネリ化していたのは他の人達ではなく、私自身だったのかもしれません。とても良い勉強になりました」

「お前が殊勝だと……なんか気味悪いな」

「そもそも一勝しか出来なかったのは貴方のせいですけどねぇ」

「訂正。お前は全然殊勝じゃない!」 

思わず笑みを零す二人。

「正式に導入する事があればもう負けませんよ?貴方も勝ち星一つでは嫌でしょう。ナワーブ・サベダー」

「まあ……そうだな…」

「それまでにもう少し、カードの引きの運が良くなるようにトレーニングしておいて下さいな」

「運の悪さって、トレーニングでどうにかなるものなのか?」

「それは分かりませんが」 

「……っつか、お前と組む事もまだ決まってないだろ!」

「ええ!?………だって、また一からスタートするのって面倒じゃありませんか!?私は狩りに関しては、無駄なく美しく動きたいタイプなんですよ!」

「はぁ………」

困ったように歩き出す傭兵の後ろを歩くリッパー。仲間たちが集まって来て勝利におめでとうと祝福してくれる。

トランプが得意なハスターの口からジョゼフがトランプが弱い事を皆にばらされます。口は達者だが引きは弱いそう…。笑

それを見た傭兵「引きが弱いってのを弱いって言うんじゃないか?そっか、俺と一緒じゃないか」

リッパー「そうですねえ。貴方と来たら…引くカード引くカード数字が大きくてすぐ私の出番になってしまう!本当、気の休める場所が無くて」


傭兵「わーかってるよ!」   



傭兵・リッパー「「うっせえなぁ!」」


最後まで、最高すぎました!!素晴らしかったです!!

★公演後★

公演後にお辞儀をするシーンがあって主演である傭兵とリッパーが舞台の真ん中に並んで、お辞儀をした時にリッパーは原作通りに片手で、傭兵は両手でお辞儀をしていてゲームの通りで最後まで感動しました!

あと公演後の傭兵がリッパーを呼ぶ際の「リッパーさん」と、丁寧な敬語。

公演後の挨拶をする際に…

「なんと今回の挨拶は僕達(主演の傭兵とリッパー)じゃないんですよ」

「なんですって?」


のやり取り笑 舞台挨拶は右から空軍、黒無常、心眼、墓守の役者さんでした。皆様素晴らしかったです!墓守の役者さんが主演のお二人にお礼を言った時に傭兵とリッパーの役者さんがピースしてて可愛かった…!!演者さんやスタッフさん、そして会場にいるお客さんたちが全員で拍手していて素晴らしい会場でした!


★あとオンラインシート用の記念撮影を舞台上で二枚撮影していました!!

なんて豪華なお写真!!!最後のHIGH&LOWの曲で全員でダンスするのも本当に素晴らしかったです!!


もっともっと書きたかったけど書ききれなくてすみません!本当に全キャスト様、素晴らしかったです…!!

残りの公演も全力で応援しております、素晴らしい舞台をありがとうございました!!!








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