「どうせ夢は夢のまま」なんかじゃないと、私は今なら思う
同い歳の幼馴染から、連絡がきた。
彼女がそう連絡をくれた理由。わたしが新しい家で一人暮らしを始めたから……はたぶん、2番目。一番は、聞いてほしい話がある、だ。
新卒2年目の彼女は今、賃貸物件を売る仕事をしている。シンプルに言うと、不動産の営業だ。切望して入社したわけではない。就職活動に悩んで、ひとまず入社した、といった方が感覚としては近いだろう。
入社してから、今年の春で丸1年。その1年間で、わたしは彼女に4〜5回ほどは会っている。連絡自体も比較的多くの頻度で取っている