脱•もったいないジャパニーズ

だいぶ期間が空いてしまって週に一本ペースで書こうと思っていたのに残りミラノ生活も4日という所まで来てしまった1月23日です。最近はキャスティングもほとんどなくて、家で時間を過ごすことが多くてふと思いついたことを書いていきたい。

まず、どんな時に自分が日本人である、と自覚するのかということ。つまるところ日本人のアイデンティティってなんなんだろうかということだ。この答えが「もったいない」精神じゃないかなと思うわけなんだよね。「mottainai」が世界中で横文字として使われているようにこれは日本特有と言うか日本に色濃い文化なんじゃないかなと思う。そんでこっからは完全な持論でしかないから妄想の世界なんだけれども、これが日本の不景気に大きく繋がってるんじゃないかなと思ったと言う話。

日本人は総じてお金を使うことに対してマイナスなイメージが強いように思う。どれだけ高いものを買ったかよりも、どれだけ安く買い物を済ませたかを競い合うみたいなのが我々一般庶民層には根付いているように思える。だからコロナやウクライナ戦争以前の日本で物価が上がりづらかったのは、上がりづらかったのもそうだし上げづらかったんじゃないかなと思う。特に海外にいるとより実感するのは、日本の外食チェーン産業の安さであんなに安くて美味しい店は海外にはない。特にヨーロッパには。牛丼とかワンコインであんなに食べれるのやばい、だって3ユーロでランチとか絶対食べられないもん。
んで、それに加えて「賃金の下方硬直性」がまた厄介なのかなとも思った。景気が悪くて、デフレになったときに通常それに合わせて人件費を抑えるためには賃金を下げたり人材を解雇したりするのが経済的には正しいアクションだと思うのだけれど、もったいない精神というか少しでも損をしたくない日本人のこの賃金の下方硬直性が他国に比べたら大きいんじゃないのかなと思った。日系企業は日本の法律上簡単に解雇ができないと言う話はよく聞くから、デフレにも関わらず人件費も削減できず、かつ日本人のもったいない精神のおかげで物の値段もあげづらいとなるとこれはもう企業は苦しいだろうなーと思ったのが個人的見解です。まあこれに関しては全然真偽はわからないし、正直どっちでもいいんだけど思ったから忘れないようにメモという感じです。

そんでこっからは自分の話なんだけど、このもったいない精神ってとても厄介で自分を縛っているものなのだろうなと感じている。特に今後の自分のキャリアを考える時に、もったいない精神と可能性を広げるを混同しているように思える。新卒で大企業に入っとかないともったいないしそれが可能性を広げるのかな、とか今の自分の学歴を活かして就職しないともったいないのかなとかそんなことを考えてしまうのが自分が日本人であることをとても実感する。別にほんとはそんなの関係なくて自分がやりたいようにやればいいじゃんってことはわかってるはずなんだけど、根底には可能性を広げるためという言葉を使ってアンパイ切ってるもったいない太郎の自分がいることに気づいている。
これこそがおそらく自分のコンフォートゾーンでこのもったいない精神を捨てるとはいかずとも優先順位を下げていきたい。時間は限られているし資源も限られているからこそ、もったいないもったいないで生きようとしてしまうけどあんまりそうゆう人って魅力的でないように思える。極論、こんなにもったいないことしてるのって人が面白くて興味湧いたりする。自分の人生にスパイスを加えるにはもったいないことをたくさんするのがいいのかもしれない、あくまで「かもしれない」だけど。

そんなわけで新しい目標というか指標の一つとして「脱•もったいない人間」を掲げていきたい、強い意志をもっているわけじゃないが心がけたい。もちろんこれは環境破壊とか豪遊三昧とかそうゆうことを言ってるのではなくて自分の殻を破る的なそんな感じのことで。よければ皆さんも一緒にもったいないことしていきましょう笑

ではまた!

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