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投資メモ1【重要】2025年までのICTロードマップ

2021年7月1日、フィリピンの情報通信部門「DICT」主催によるフォーラム「国のICT産業の未来」がFacebookライブにて開催されました。

通信業界のリーダー、政府関係者が一同に出席、現在の取り組みと将来について報告が行われました。

その中で、DICTより、2020年より開始されたインターネットサービスが不十分な地域の補完を目的としたロードマップが発表されました。

これは、ファイバー、セルタワー、衛星BBサービスを組み合わせ、2025年までにフィリピン全土へのインターネット接続を目指して行く一大プロジェクトになります。


着目すべきは、上の画面の赤枠、phase2(2022〜2023)を見ると、リージョン1〜12の島間を含む区間を繋げると明記されており、これはまさに今、ipsが共同投資にて進めている案件と一致するのでは、と思われます。

フォーラムにおいて、PLDTとGlobeはパンデミックにより逼迫する通信需要に対応すべく「固定BB回線、およびモバイル回線のアップグレードが進行中である」との発言があったとのことです。
共同出資者はこの2社でしょうかね?

PLDTの発表の模様ですが、お気付きでしょうか?
聞き覚えのある数字(96%)が出ていますね。


その他では、やはり気になるConverge ICT
固定BB事業を全土に展開、米エクイティファンドがバックにつく、今や飛ぶ鳥落とす勢いの企業です。
2025年までに世帯カバレッジを55%まで持っていく計画で、本年末までに世帯カバレッジは40%に到達するだろうと述べています。
特に、年末までにダバオへの展開を予定とのことで、ipsが何とか遅れを取ることなくミンダナオ展開がスタートできたのはホッとするところです。
また、あのStarlinkと共同で衛星BBの展開への準備を進めております。
前掲のロードマップから見ると、2022年から本格的に話が進んで行きそうです。(知る範囲では、Globe、PLDTも衛星BB事業を検討している模様)
非常に展開が早く、良い意味で話題性もある注目企業です。
(そのうちnoteにまとめる予定です)

その他、Globeは5Gのカバレッジが順調に進み、DITOは3月のモバイル事業ローンチから既に100万人の顧客獲得との報告があったそうです。
尚、DITOは来年ブロードバンド市場への参入を計画しているようで、益々この分野に目が離せません。

国のイニシアティブによる一大プロジェクト。その中枢を担う通信事業者のキャリアとして、ipsのこれからに引き続き期待したいところです。


Shinn