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投資メモ15 PLDTのハイパースケーラー誘致について

2021.9.23
Shinnです。


株価、なんとかなりませんかね😡



はい皆の心の声を代弁。

今回はPLDTのデータセンター関連の記事をピックアップします。
後半は呟き中心、毎度のことながら有益な情報はございません。
予めご了承ください。


✍️過去の投資メモでも何度か触れていますが、「フィリピンのハイパースケーラー誘致」について、そのイニシアチブを取るPLDTの関連記事を多く目にするようになりました。

【記事】
PLDT partners with BOI, other gov’t agencies to push PH as APAC Hyperscaler Hub

▪️要約
PLDT Enterprise (PLDTのBtB部門)は、貿易産業省や投資委員会と協力、ハイパースケーラーを呼び込むための体制づくりを国とタッグで取り組み、サポートして行く。
用語:ハイパースケーラーとは

・デジタル社会の到来に備え、フィリピンはアジアのハイパースケーラーハブを目指しますっ。
・官民タッグで取り組み、企業誘致に向け精一杯サポートしますっ。
PLDT、やりますっ グッ

こんな感じです💦

PLDTは現在、動画配信サービス、クラウドソリューション、エンターテイメント、BPOオフィスetc…高まるデータトラフィックの需要に備え、そのインフラ整備に多額の資金を投入しております。

以下、その代表的な取り組みを挙げてみました。

・国際海底ケーブル
彼らは、ここ数年で3つの国際海底ケーブルのコンソーシアムに参画しています。
①米国・日本とをダイレクトに繋ぐ「Jupiter」
年内に完成予定
②アジアを繋ぐ「ADC(Asia Direct Cable)」2022年第4四半期に完成予定
③新しいケーブルプロジェクト「Apricot」への参画(2024年に完成予定)
参考 PLDTのケーブルネットワーク

・国内ファイバー敷設
国内バックボーンの構築として、島間ケーブル計画も進行中と思われます。
関連note 投資メモ1 2025までのICTロードマップ

・データセンターの増強
世界クラスのキャリアフリーデータセンター「VITRO」のアップグレードを実施中です。
フィリピン最大の電力会社であるメラルコ社と連携し「グリーン戦略」として再生エネルギーを取り入れ、ハイパースケーラーなどに提供して行く考えを持っているようです。

【追記】
最近、このVITROを売却、若しくはリースバックを検討している内容のニュースが出ました。

Are PLDT’s data centres and towers for sale?

VITROは、フィンテック、eコマース、電子決済代行企業が推奨するセキュリティ規格(PCI-DSS)の認証を取得しています。
高いセキュリティ能力は、ハイパースケーラーはもとより、これから大きな需要が見込めるこれらの業界に対して強みとなりそうです。

こういった取り組みにより、今年末に彼らの持つデータトラフィックは前年の3倍以上となる92Tbpsになる見通しであることが公表されております。

PLDT expects domestic network capacity to more than triple by yearen


ハイパースケーラーをはじめ、様々なサービスを展開する海外企業は、フィリピンを次なるアジアの戦略的な成長セクターと位置付けております。

PLDTの動きを見てると、香港、シンガポールまでトラフィックを「取りに行く」ことは少なくなって行くのかなと思います。
(これはIpsが近い将来検討している国内IX設置の経緯とも関連付けられます)

【追記】

9月2日(木)より中国で開催されていた「国際サービス貿易交易会 (CIFTIS)」のフォーラムにPLDT Enterprise社が参加したようです。

その中で、「香港やシンガポールのハイパースケーラーをフィリピン国内に誘致するべく取り組みを進めている」とのコメントを出しております。

9/27追記
このフォーラムについての記事を見つけました。
PH is next hyperscaler destination in Asia


▪️今後の展開について

ハイパースケーラーの誘致については、「外資規制撤廃への動き」をセットで注目しています。

通信分野の一連の展開が、「資本上限を定めるネガティブリストからの排除を前提とした流れ」と捉えており、来年にかけて様々な動きが出てくることを予想しております。大統領選挙もありますしね。

資本上限については、Ipsの有報(p.22)にも事業リスクとして明記されてます。
第30期 有価証券報告書

IPO絡みの話題も…あ、やめておきます。

世界的に見てもフィリピンのインフラ整備はかなりの低水準にあり、今まさにその変革が起きようとしているところです。
資本上限の撤廃は、その加速のトリガーになるのでは、と考えています。

まだ、ここに書き留めるまでの整理に至りませんが、そのうち書いて行きたいと思っております。



Shinn

ま、来年は大統領選挙だし、IPOあるやもだし
(遠い目)