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総会メモ ips2022年株主総会

〜はじめに〜
メモ作成においては言い回しを変更させていただいた都合上、若干ニュアンスが違う部分があるかもしれません。予め了承願います。

6月28日(火)

八重洲北口を抜け、いつもの会場へ。


暑い。とにかく暑い。

訳わからないくらい、暑い。

辿り着いたベルサール八重洲がベルファーレ六本木に見間違うほど暑い(いやそれはない)


汗がひくのを待ち、受付を済ませ入室しました。

出席株主は17〜8名程度、web配信があるせいか以前より人数が少ない…ちょっとさみしい。

ほどなくして、宮下社長をはじめ役員の皆様が着席、定刻どおり午前10時に開会しました。
(web配信ではどう見えたか分かりませんが、宮下社長、かなり日に焼けておられました。フィリピンの最前線で社長自らバリバリやっておられる事を想像し、もうこの時点で満足した事を記しておきます)


先ず、招集通知に沿って前年度の事業報告を簡潔に、その後、営業面での対処すべき課題について説明が行われました。


■事業報告より抜粋

・為替差益については、1円あたり4,000~5,000万円のインパクト。
・内部留保の蓄積が進み(純資産は91億円)、更なる成長に向けた投資にも耐えうるだけの財務体質を維持できている。


■対処すべき課題

フィリピン通信事業(成長ロードマップ資料より)

こちらを投影し説明されていました

① InfiniVAN
ピーク時は1,000件近い法人契約があったものの、パンデミックの影響で4割程度の契約がロスト。しかし直近2か月はかなり良い感じで回復しており、順調に実績を積み上げてきている。

 ②国内基幹回線の構築
・法人営業はマニラ首都圏に特化、地方展開は地元のISPやCATV事業者への販売を進めて行く。
・フィリピン国内ケーブルは年内に主要部分が完成、来年には全区間開通を予定。これによりフィリピン全土への通信サービスが可能となり、OTTの要望にも対応できる環境に。

 ③基幹回線の最適化
国際回線と国内基幹回線の接続・最適化を目指す。OTTとの協業により成長を加速させていく(OTT事業者とは様々な協議を行っている)。


国内通信事業

1.AmeyoJ+格安通話サービスを組み合わせたパッケージが順調に拡大。
クラウドプラットフォームへのシフトによりコールセンター業界へより便利なサービス(AI活用型チャットサービスなど)を提供して行く。

2.外部環境
2025年にNTT固定電話網(PSTN)がIP網にシフト。
NTTやKDDIなど大手通信事業者から仕入れ再販していたサービスから、より簡便な仕組みになることで様々なサービスを提供することが可能となる。


3.キャリアフリーの次世代型IXの設置
(背景)日本においては、通信自由化をしているにもかかわらず大手通信事業者が陸揚げを牛耳っている。
また、その陸揚コスト、首都圏までの基幹回線コストは非常に高い(基幹回線コストに至っては、東南アジアの10倍とも20倍ともいわれている)。

OTT事業者は、このコスト構造に不満を抱いている。

現在、アジアの通信ハブである香港が対中リスクで避けられ、シンガポールにシフトされるというトレンドが起きているが、アイ・ピー・エス・プロがコストメリットのある陸揚と基幹回線の事業を日本で立ち上げ、その一部シェアを獲得したい考えを持っている。

また、国内大手通信事業者は夫々独自のケーブルシステムを構築しているが、アイ・ピー・エス・プロはキャリアフリー型のIXサービスを設置する事でOTTに対しより良いサービスを提供したい。



医療美容事業

・昨年の手術件数は5,787件、これはフィリピン全体の70%のシェア。
・月800件、年間1万件は近いうちに実現可能、3年後で3倍程度の数字を目指したい。


続いて質疑応答へ。



【質疑応答】

Q.外資規制緩和の流れはipsの事業展開にとってプラス、マイナス?
A.固定回線については先行投資の優位性あり。
モバイルは欧州の通信事業者が興味を示しているが、フィリピン国内の周波数は既に割当済みであり選択肢は限られる(あるとすれば国内ISPの買収など)
InfiniVANの出資比率(現在40%)を上げられる選択肢があることはメリット。

Q.今後の展開(直販展開など)により既存のCATVとの取引に影響が出るなどの懸念はないか。
A.直販をする拠点はマニラ地域、主にレジデンシャル向けなど。CATV事業者にも説明し理解を得ている。

Q.①チャイナリスクの影響はあるか?
②フィリピン視察の権利について。中止した年に当選していたが、この扱いは?
A.①既に運用しているケーブルに影響は出ていない。
新規には高いハードル。
②権利は失効せず。

Q.①国内海底ケーブルの取得費用が85億円と大きい。仮にその半分をリース出来るとなると来期計画は大きく伸びると見ているが。
②昨年の総会にて「10年後のシェアを20%に伸ばしたい」と仰っていたが、その手応えと進捗をお聞かせいただきたい。
A.①取引は全てドル建てで行われ、半分くらいの売却の段階で(リース)で投資分は回収できる見通し。
②まだまだ道半ばであるが、海底ケーブル、OTT協業ビジネスなどが順調に進めば、現時点でこのイメージを訂正するつもりはない。

Q.質問内容が聞き取れず。
(ゴメンナサイ)

Q.来期以降の計画について下方修正リスクがあるとしたら。
A.プロジェクトの遅れ。スケジュールどおり進まない場合。
ただ、今は3つのセグメント(フィリピン通信、国内、医美)が速いスピードで成長しているため、仮に1つのセグメントで問題起きたとしても全体の数字が大きく落ち込むことは無いと考えている。

Q.日本国内での陸揚事業について。香港のニーズを日本に持ち込むとのことだが、(日本での運用は)コスト的に高くなるのでは?メリットが出るのか。
A.米国とアジアを繋ぐかなりのケーブルが日本を介している。それだけでOTTがアジアに進出する際に日本にハブを置くメリットは高い。
OTTが求める使いやすいIX(低コスト、陸揚に近い、キャリアフリー)が日本にあれば大きな事業機会になる。

Q.アイ・ピー・エス・プロの市場規模と競合について
A.現時点での競合はIXを運営する通信キャリア。
ただ、OTTの求める使いやすいIXの取り組みに取り組んでいる企業は現時点ではいない。

以上で質疑応答が終了。


決議事項第1~4号議案の上程が読み上げられ、賛成多数で承認可決。
 
最後に新任取締役の紹介を行い、午前11時15分頃閉会となりました。


✋質疑応答にて一部聴き取れない部分があり、省略させていただきました。
また、本メモについての不明な点、ご指摘がございましたお知らせいただけましたら幸いです。

来年はweb配信にしようか悩み中…



Shinn