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投資メモ18 Ips説明資料の雑感
本文は投資家Shinn個人の見解が含まれております。
投資における責任は一切負いかねますこと、ご了承ください。
2021.10.20
Shinnです。
はじめに
フィリピンのコロナ感染者数が減少しています☝️
地域別に感染レベルを管理する「アラート・レベル・システム」、マニラ首都圏は16日よりレベル4→3となり、移動制限が一段階緩和されました。
国内のワクチン接種率も50%に到達する勢いで、クリスマスシーズンの感染拡大を上手く抑え込めれば、いよいよ経済も回復して行くものと期待しています。
さて、今回の本題。
8日、Ipsより以下の発表がありました。
🔴「上期予想の修正」と「5G共同開発に合意」
・上期業績については、フィリピンでの通信事業における「予定していた売上計上の遅れ」が発生、下方修正という内容でした(通期見通しは変更無し)。
これは予想していた方も多かったかと思います。
新興国でのビジネスに加え、未だに活動が制限された状況。僕としても諸々の計画遅れは織り込んでいましたが…
株価はマシマシで織り込んでるよね💢
…最早ルーティン化しつつあるのですが、「計画策定は可能な限り現実的に、事業の成長プロセスはより明確且つ定量的なものとして打ち出してもらいたい」旨をIR室には要望として伝えました。
また、5Gの開発に向けた提携も発表されました。
これについては、投資メモ17にてどうぞ。
投資メモ17 サクッと…WeLinkという会社について
🔴フィリピン通信事業の中長期展望
そして、今回はもう一つ。
フィリピンの通信事業にフォーカスした中長期展望の説明資料が開示されました。
今回の資料は「今後のビジョン(P20-22)」に尽きると思っています。
OTTをかなり前面に出してます。
IRへ問い合わせたところ、未だ具体的な交渉には入っていないとの回答でしたが、
これまでのインフラ投資、積み上げてきた関係性を今後こうやって活用していきますよ、というとても大事なページ。
そこでOTT! CDN! OTT! となってる訳で。
当てが無いなんてことは考えづらい、うん。
↑この流れ、大手通信事業者の現地ニュースなどで見かけることも多いです。
🔴関連note 最大手の動向
投資メモ15 PLDTのハイパースケーラー誘致について
Ipsはこれに日本の高い品質・技術力を組み合わせ、大手通信事業者との協業やOTTとの提携などを模索して行くのでしょう。
ちなみに…
代表的なOTTの1社「NETFRIX」のISP別ダウンロードスピードを毎月Twitterにアップしております。
ちょうど昨日、9月の結果が現地ニュースに。
Ipsの大口先であるSkyCableがこの数ヶ月間トップスコア(9月は3.4Mbps)を記録しています。
1年前は下位で燻っていたんです。2.8Mbpsとか。
Ipsの貢献が有ったのかもしれませんね。
気になる点も少しだけ触れます。
2桁以上のCAGRを見込むOTT業界にとって、人口ボーナスが続くポテンシャルの大きいフィリピンは魅力的なマーケットとなり、今後大きな資金が流れることが予想されます。
Ipsも事業成長の機会と捉えており、「年平均10%以上の投資を想定」と明記しております。
当然、株主としては
それだけの資金繰りは?
中長期の売上・利益目標は?
となりますよね。
事業のポテンシャルが大きいこと、期待できることは株主なら分かっていますし、ある程度周知もされて来ています。
今回、これだけ作り込んだ事業展望を出したからこそ、売上・利益目標も欲しかったんですよね。
期ズレなんて慣れっこですから。
ゴリゴリのIpsホルダーはね、パンイチ正座で調教済みですから。
(申し訳ございません。私だけです🙇♂️)
皆さんもこの説明資料はかなり読み込まれたかと思います。
内容自体は整理された印象でしたが、疑問や気になったことも結構あるのではないでしょうか?
因みに、私ShinnはIRへの聞き取りと情報交換からこんな内容をアップデートしました。
・ISMOの戦略的価値
・C2Cの残りケーブルについて
・商用5Gの規格と展開
・税制優遇、タックスホリデーの影響
・外資規制の見通し
・PSE上場の見込み
・投資拡大局面での資金計画
・大統領誰になると思います?(これは違うか💦)
私1人で調べた情報に限り共有することは出来ますが、ここで書くことは控えます。
このnoteやTwitterを通じて、皆さまのご意見もお聞かせいただければ嬉しいです。
今回はここまで。
ありがとうございました😊
Shinn
追記 フィリピンのポテンシャル
(参考)フィリピンのGDP年推移(米ドルベース)
先日、JETRO主催の現地投資セミナーに参加したのですが、IMFによるフィリピンの米ドルベースGDP予測は5年後に5,000億ドル超。これは2010年代後半、即ちパンデミック前のタイ国レベルまでの上昇を見込んでいるそうです(資料は転載禁止。スミマセン)
フィリピン経済が回復・そして成長への過程において、様々なモノ・サービスが生まれていくことになるでしょう。
その中においてデジタル化は変革の主軸になるものと考えており、伴って通信需要は旺盛なトレンドが続くものと考えております。
追い風に乗れ!Ips!