双子発覚後の帰り道

2回目の検診で双子が発覚。不安な私は、会計待ちをしている間に「大変なことになった。」と一言旦那にLINEを送った。

どうしたの?大丈夫?何かあった?と返信が来ていたが、これは直接話さなければいけないと思い、病院を出てすぐ電話をした。電話に出た旦那は「検診で何かあった?赤ちゃん大丈夫だった?」ととても心配してくれた。「赤ちゃんは無事で、心拍も確認できたんだけど、双子だった。2人いた…」と答えた私に、「え?双子?でも無事なんだね!それなら良かった!!なんかあったのかと思った。無事で良かった…」と言った。

私は、お医者さんにリスクが高いと言われたこと、ただでさえ初めての妊娠で仕事と両立できるか不安なのに双子をお腹の中で無事に育てる自信がないこと、いきなり二児の母になる自信がないことを旦那に伝え、歩きながら泣いてしまった。

旦那は、「びっくりしたけど最悪の場合も考えてたから命が無事で本当に安心した。大変なことも多いかもしれないけど、俺は楽しみ!一緒に頑張ろう!」と言ってくれた。

多少前向きな気分になった私は職場に向かう途中で、病院の先生が独り言のように言ってたMDという単語を調べた。一絨毛二羊膜双胎というらしい。日本語の方が難しい。羊膜は2人分あるけど胎盤が一つしかないタイプで2番目にリスクが高い双子らしい。私のように一卵性双胎に多いらしい。

リスクについても調べた。双胎間輸血症候群や一児の胎児発育不全など、MD双胎で起こりやすい症状があるだけでなく、単体妊娠より流産や早産が起こる可能性が高いことも知った。

不安な気持ちの中、電車はいつも通りの速度で正確に私を職場に連れて行った。青白い顔をした私に、ベテランの女上司が体調悪いの?大丈夫?と声をかけてくれた瞬間、抑えてた不安が再び押し寄せまた泣いてしまった。

実は子供ができたんです、でも今日検診に行ったら双子だとわかって、1人でもちゃんと産んで育てられるのか不安なのにいきなり2人も無理です…

そういって来て早々弱音を吐きながら号泣する私を抱き寄せ、彼女は「すごいことだよ、お母さんがそんな顔しててどうするの、2人は選んでここに来てくれたんでしょう。だから絶対大丈夫!お母さんが不安な顔してたら子供たちも不安になっちゃうよ。あなたなら大丈夫だから自信持ちなさい。」と言ってくれた。

家に帰ると、旦那さんが「俺に出来ることはなんでもするから。家事とかは任せて!一気に2人も産まれるなんてうれしいね。」と言ってくれた。また、「大変なことも多いと思うけど一緒に頑張ろうね」と、もう一度言ってくれた。

1人でリスクを心配して悩んで不安になっていたけど、1人じゃないんだ。「一緒に頑張ろう」という言葉がとても嬉しかった。

実家の両親や義理の両親も双子の妊娠を喜んでくれた。楽しみより不安の方が大きいけど、「2人は選んでここに来てくれた」という言葉を信じて、まずは無事に2人を産むことを目標に頑張ることにした。

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