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やっぱり連鎖販売商法(マルチ)だった②

「こんにちは、お久しぶりです。僕は今?????の仕事をしています」


これが主流?相手をこき下ろして執着心を育もう


「やっぱり」、というネタバラシから始まるのだが、マルチに誘われて進捗があったので記事を書こうとなったわけである。

前回の話を聞いてから約一週間。

「今は、事業の立ち上げに携わっていて忙しいです」
「連日22時過ぎまで仕事しています」
「会議が長引くことがあります」

と申し上げていたのに、職務中になり続ける電話。
もちろん取れるはずもない。
土曜日まで仕事だと私は言っていただろうが、クソおぢよ。

クソとか言ってしまったのには訳がある。

出れない電話も面倒くさそうなメッセージも無視し続けて、届いたのは
「もういいです!!」
と書かれたメッセージ。
開いてみると

「真剣に考えて誘ったのに」

「最低限連絡くらい取りなさい」

「無視するのは最低最悪だ」

「そんな無責任な人になってしまったのか」

「人にものを教える立場のやり方か」

「情けない」

「残念で仕方ない」

のような言葉が並んでいた。

人と人との信頼で成り立つ連鎖販売商法のはずなのに、相手をこき下ろすのが最近の主流なのだろうか。

おそらくこの手の文章を読んで「ごめんなさい、明日のセミナー参加させてください」という人は少ないのだろうが、こうも言われると
「ここまで馬鹿にされて黙っちゃおれん」
ときっと返信をしてしまうのだろう。

ちょっと待った。
多分そこが落とし穴。
連絡を取ることが相手の目的なので、どんなにムカつくことを言われたとしても、関わり合いを持たないのが鉄則だ。
メッセージを開いてそっとブロックでいい。

このように、インパクトのあるメッセージを送って相手を動揺させたり、冷静な考えを持てなくするのも洗脳の始まりだと私は考えている。
コントロール権を相手に委ねるな。


マルチをやる上で気をつけていたこと(実父が)

クソおぢと書いてしまったが、
このおぢはマルチをやる上で最低限のことができていなかった。

マルチに家庭を半壊させられてマルチに辟易していた私がマルチをやる上で気をつけたほうがいいことを発表するのは大変皮肉だが、この際書いてやろうとおもう。

1.車は常にハイグレードのものにせよ

マルチとはいえ末端で金もないのだが、実父は常にピカピカのハイグレード車に乗っていた。なんならホイールも純正のかっこいいやつにインチアップしていた。
なぜ見た目のいい車に乗るのか?
例えば、紹介できそうな人を見つけたら警戒心を解くために相手を乗せて食事やセミナーに連れて行く。
その時に乗り心地のいい車に乗っている姿を見せることで「生活に余裕のある人」を演出できるのだ。
実父は週に一度の洗車と車内清掃を欠かさずに行い、仮に車をぶつけてもすぐに板金に持って行った。

2.身なり、言葉遣いには気を払え

某制服さんのお仕事をしていた実父は、フォーマルな装いをしていた。メジャーなブランドものではなくとも、素材のいいものを選んでいた。
皮靴は丁寧にブラッシングを行い、クリームで磨くことを欠かさなかった。
腕時計は何回払いで買ったのか、ロレックス。
車も身なりもそうだが、「そんなものを手にいれられるほど稼げるんだ」と相手に思わせることは重要である。そのためのノンバーバルなメッセージを相手にそれとなく送っているのである。
また言葉遣いも丁寧であった。育ちの悪い人が使うような言葉は外では聞いたことがない。

3.自己啓発本を暗記せよ

モチベーションは相手の冷静さを失わせるためには必要である。そのためには即効性のある自己啓発についてレクチャーする必要が出てくる。
「君には叶えたい目標があるだろう?」
「目標を叶えるために成功者が毎日やっている引き寄せの法則について伝えよう」
「引き寄せの法則」はフェイクだが、実父の持っていた自己啓発本はかなり質のいいものだったのでおすすめはしない(中学生時代に自分で試して一度成功しているがクセの強いものなので)。
その本は一冊ずつ配れるように家に常にストックされていた。
自己啓発のノウハウとマルチの商品をセットで伝授することで、信者を募って行くのである。

締め:こんなマルチには引っかかれない

今回、私はマルチに引っ掛かれなかった。
その実態は、おぢの身なりも車も、言葉遣いも何もかもが一般人レベルより劣っていたからだ。
くちゃくちゃと菓子パンを食べながら待っていた。
円滑な交通速度で走らなかった。
そんな人から商品を買おうと思わない。
そんな人からサービスを受けようと思わない。
そんな人から教えを乞いたいと思わない。







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