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【東京都高校野球】都立小山台と都立日野

近年、抜群に成績がいい都立高校の野球部ではないでしょうか。本気で甲子園狙ってるし、出れるんじゃないかっていうぐらい本当に力ある学校。
東東京所属の都立小山台と西東京所属の都立日野。東京では都立が強豪私立を食う、『大物食い』はこの2校は結構やってると思います。

直接面識もないですし、内部を知るわけではないですけど先生同士がすごく仲良しなので当然練習試合を多く組んでいましたのでその経験から当時感じたことです。

まずは都立日野。


一番の印象は打力ですかね。2009年夏はベスト4。2013年夏は西東京大会で準優勝。とにかく振れる打者が多く揃ってるし、揃えてるのかな。打撃を中心に鍛えているかと。恩師である有馬信夫監督も徹底的に打力を鍛えて、甲子園を掴み取ったように都立高校が私立に勝利する、甲子園狙うのであれば打力で負けないのは共通認識じゃないかな。西東京の甲子園出場経験校にはほぼ勝利してると。多分日大三高だけには勝利してないと思う。また、千葉ロッテマリーンズにドラフト1巡目指名された佐々木千隼投手の母校です。

日刊スポーツから発刊されている『監督と甲子園』で現在も監督をされている嶋田雅之監督のページ読みましたが、何よりも男気あってビビってない。

これを読んで自分も思うところあったんですけど私立と接戦したとかってどうでもいいんですよね。案外私立はベストメンバーなことも少ないし。弱い高校ほどそれで騒いでるというか。ナイスゲームしても負けは負け。それよりも日野を本気で倒そうとしているところと試合した方がいい訓練になる。あまり、私立に執着してないように見えて公式戦であたったらバッチリ勝利する。きっと日野高校ってまだまだ強くなると思う。ちなみに嶋田監督は桜美林出身です。

日野のすごいところは小柄な打者も振れて、大きい打球を平気で打ってるところ。高校時代はよく練習試合もしていましたが、日野高校とは春季東京都大会の4回戦で激突しました。

スコアとしては9対5でうちが勝利しました。打力は日野高校に負けないぐらいうちも大砲は多く揃っていたので、自信はありました。唯一の差といえば守備の差でうちに勝機があったかなと。向こうは守りのミスがあってうちはノーエラー。監督もこの代の守備に関しては『計算できる』と。やりながら覚えていったことですが、打力あるチームに勝利しようと考えたら守りで崩れないことは必須なんだと思いました。

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そして小山台高校。
東東京の雄ですね。2014年春の甲子園に出場。2018年夏、2019年夏は東東京大会準優勝。

今年2021年夏も第4シードで夏の大会を迎えることになりました。本当に強い。有名な話ですが、放課後にグラウンドを使用できるのが週数回ほど。かつ17時完全下校でこれだけ結果残してます。

こちらの高校の福嶋監督と母校の有馬監督も仲が良く、多く部員を抱えている学校同士でしたのでうちのグラウンドを利用して1日4試合やったりしました。私立は練習試合しても1試合か2試合だと思うので、都立の選手は試合出場に飢えている選手も多くいるためそういう意味ではとても体力があります。

2009年の代に関しても、小山台は能力ある選手が多くいました。高辻、山本、馬庭、小保方、小林、丸澤あたりの名前を覚えています。選手の能力ではうちも負けていませんでしたが、練習試合ではあんまり勝った記憶がないです。満足な環境でも練習でもないはずなのに本当に総合力が高いチーム。凡ミスをしない。本当にどんな練習してるんだといつも感じていました。考えて考えて取り組んでるチームなんだと思います。

2009年春の大会で小山台がベスト4、総合工科がベスト8へ進出し野球雑誌に両校が取り上げられました。都立の躍進が期待されていたんだと思います。
残念ながら準々決勝まで残ったのは都立雪谷(準優勝)、都立小山台、都立総合工科の3校でした。

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こういう社会情勢になってしまい、部活動禁止など満足に行えないという本当に今が苦しい状況です。時間は待ってくれないし、3年生にとっては満足いかないまま最後の夏を迎えてしまうわけであって...完全燃焼できない野球人生って本当に辛いと思う。先が見えないってことが何よりも堪えるのではないでしょうか。こういうときに大人が出口を示してあげれてないので、何を言えば正解なのかがわからないですよね。

最後の夏、甲子園はあると信じて準備だけは怠らずやってほしいです。

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