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歩いた道が、僕になる

脳みそというのは、使えば使うほど成長するらしい。
そしてその成長の仕方というのはその使い方によって変わるらしい。

普段、何を視たか、聴いたか、味わったか、触れたか。
そういう日々の五感の働きかけによって脳は成長していくそう。

僕は15年ほどピアノを弾いている。
クラシックピアノも聴くし、JPOPもピアノがある曲に自然と惹かれる。
すると、脳みそはピアノの音を拾いやすい、感じやすい仕様に発達するらしい。
極端な例で言えば、同じ曲を聴いていても、僕と楽器に全く触れた事のない人とでは聴こえ方が違うのだ。

さらに言うと、僕は鍵盤を見るだけで頭に音のイメージが湧く。鍵盤を眺めているだけでも練習になる。この時、脳は微弱ながらも、実際に音楽を聴いている時と同じ活動をしているそうだ。

こうやって、普段自分が目に、耳にしているもの、味わっているもの、触れているもの、要は、自分の”生きた軌跡”そのものがその人をつくっていくのだ。
比喩じゃないんです。実際に体の構造に変化が出るのだから。

さぁ、何に触れよう。

もし自分の生きてきた全てが、自分の身体を、脳を、感性を変えてくれる。
もしそうだとしたら、そう考えたら、これからが楽しみで仕方がない。

もっと沢山素敵なものに触れたい。

世の中にはまだ読んだことのない名作、小説達が溢れている。僕を待ってくれている。
読めば読むだけ、きっと僕の全てに深みが出て、見る世界を少し鮮やかにしてくれるだろう。

まだ出会ったことのない音楽も沢山ある。ジャズやhip-hop、手の出したことのない領域。そうして色々な音楽に触れる度、その時から耳にする音が全て昨日とは違ったものになる。より鮮明に、些細な世界の音を逃さなくなる。

どんどん素敵な人と交流を深めたい。死ぬまでに行きたい場所はまだまだある。そこでの出会いは僕の人生を豊かにしてくれる。帰る場所と、死ぬまで友達でいたい人ができる。その事実は僕の勇気になり、生きる希望になる。

まだまだ、やりたいことがある。全部、やろう。
五感全てを使って日々を生きていこう。全部、思うがままに感じていこう。

それは、比喩じゃなく、僕をつくってくれるそのものだから。
自分の生きた軌跡が、そこにあった全てが、僕だから。

おわり

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