NLPワークで腰の痛みの治療[50代女性Eさん]-②
さて、前回の続きです。
①をまだお読みでない方はこちらから先にどうぞ😊
Eさんにとって不都合と感じている腰痛を
『6ステップ・リフレーミング』のワークでなんとかならないかチャレンジしてみる、というお話でしたね。
『6ステップ・リフレーミング』のワークって何?
と思われた方、前回の投稿で説明しておりますので、先に①の方をご覧いただければと思います。
*ちなみに誘導の声かけはNLPワークの著作権のようなものにかかってしまうかもしれないので伏せさせていただき、代わりに少しでも臨場感を感じていただけるように、私のアフレコ副音声形式でお伝えしたいと思います。
まずは腰の痛い時の状態になっていただき、そこで見えたことや聞こえたこと、感じたことを聞いてみます。
E「…腰が痛いなーと感じていて、…もうちょっと歳いったら大丈夫?歩かれへんよーにならへん?と感じてます」
どうやらEさんの腰痛のカギとなっているのはこの「未来の心配」の感情のようです。
そこで、Eさんにその時の感情を手の上に出してきてもらうよう誘導します。
はい、変なことが始まりましたよ。笑
これ、初めてやらされると戸惑いますよね?
感覚を手の上に出す?はて?
何のこっちゃです。笑
でも、笑わずに真面目に一度やってみてもらいます。すると何かが出てくるからほんと不思議。
E「んー…分かりません」
最初はまぁこんなもんです。
最初からくっきりはっきり出てくる人の方がきっとマレです。
再度チャレンジしてもらいます。
E「ん…、(しばらく感じてます)
やっぱり分かりません」
またまだー!
諦めませんよー。
再チャレンジ!
(しばらくすると)
E「あ…なんか手がズシッと重たくなったような…なんか重い感じがします」
突如、重さを感じたEさん。
さて、その形は?
E「ん〜…よく分からないんですけど、何か丸いような感じはします」
丸いものが出てきたようです。
色とか見えるかな?
E「…色はちょっと分からないです」
色は分からないか。
温度は?
E「冷たい感じ。なんか鉄みたい」
ほほー、いいですね。
感じて来てますねー。
この手の上に出てきてくれたものはEさんの一部、パートって言うんですけど、今からそのパートとコミュニケーションをとっていきます。
まずは、出て来てくれたことに感謝してありがとうと伝えてもらいます。
そして、これまで存在を無視したり嫌ったりして大切にしてこなかったことに対して謝罪してもらいます。
E「え…あ…はい。えっと、出て来てくれてありがとう。これまで大切にしてこなかったことごめんなさい」
そして、今からお互いに真剣に向き合おう的なことを伝えて、相手(パート)の許可を得ます。
戸惑いながらもそのようにしてくれるEさん。
く「何か返事かリアクションしてくれてますか?」
E「いえ、何も」
く「何もリアクションはないですか?
まぁこれまで仲良くなかった訳ですから、そう簡単に打ち解けて仲良くはなれないですよね。むしろお互い嫌い同士みたいになっちゃってるかもしれませんので、もう一度感謝と謝罪の気持ちを真剣に伝えてみましょう。
声に出した方がいいんですけど、出しにくかったら心の中で伝えてもらってもいいですよ」
E「はい。(心の中で感謝と謝罪を伝えてます)」
く「…どうですか?何か反応ありますか?」
E「…いえ何も」
く「そうですか。大丈夫ですよ。こことても大切なところなので時間はかかって構いませんからね。相手はあなたの一部ではありますが、意思も感情もある独立した人だと思って真剣に向き合ってみてください。これまで存在に気づかず見向きもせず、感謝もせず、ずーっと放ってきて、さらに嫌なものとしてなくなってくれたらいいと思って過ごしてきた相手ですからね。相手の気持ちになって真剣に想いを伝えてみてください」
Eさん、静かに真剣に手の平の上のパートと向き合っています。そして、しばらくした頃、
E「あれ??
なんか腰の痛みが軽くなってるような??」
なんとここで腰の痛みが軽くなったそうなんです。ビックリですね。
他に何か見えたり、聞こえたり、感じたりするものはないか確認してもらいます。
E「あ…、なんかちょっと手の上が軽くなってます。しいて言えば、薄くなったような…」
うんうん、いい感じですよ。
何か見えるかな?
E「…はい、なんかういろうみたいです」
そして、色や硬さ、温度やサイズなんかを順番に聞いてみると、
「色はうす茶で、柔らかくて、ペラ〜っとした5ミリくらいの厚さで、温度は感じない、大きさは手の平サイズ」
とのこと。
最初の『ズシッと重くて丸く冷たい鉄のようなもの』から変化しました。
この後、YES、NOの反応を教えてもらうよう交渉します。
YESの時の反応は、
E「…あ、なんか手の平が少し温かくなったような気がします…」
すんなり答えてもらえました。
対して、NOの時の反応は、
すんなりとは分からず、何度かチャレンジした結果、
E「あ、気のせいかもしれないですけど、今、指の間をスーッと風が通ったような気がします」
という具合に、
なんとかサインが決まりました。
いいですね。
ちゃんとコミュニケーションがとれていますね。
ここで、そのパートに名前をつけてみるよう提案。名前がある方が今後の向き合い方にも良いと思います。
E「(少し考えて)じゃあ、ポニョポニョしてるのでポニョポニョで」
可愛いですね。
ポニョポニョさんになりました。
では、ポニョポニョさんに質問をしていってもらいます。
今まで伝えようとしてくれていたのに、気付こうとしないでないがしろにしていたポニョポニョさんに、どんな大切なことがその反応の中にあったのか、肯定的意図を聞いてもらいます。
E「え、あ、もう一度お願いします」
説明が長いので理解しきれなかったようです。
もう一度同じ事を繰り返します。
E「はい、(心の中で聞いています)。
…『自分がやり過ぎるのを防ぎ、”痛いからやって”と人に頼める』
みたいです」
はは〜なるほど!『自分がやり過ぎるのを防ぎ、”痛いからやって”と人に頼める』んですね。
いい感じにコミュニケーションとれています。
では、『自分がやり過ぎるのを防ぎ、”痛いからやって”と人に頼める』ことで、さらに価値のある何がもたらされるか?を聞いてもらいます。
E「はい…
『頼まれた方も何かいいのかもしれない、頼ってもらってる感』」
ここからこの調子で延々と聞いていきます。
さらに重要な何がもたらされるか、と。
そして、出た答えは最初から続けるとこうなりました。
『自分がやり過ぎるのを防ぎ、”痛いからやって”と人に頼める』
↓
『頼まれた方も何かいいのかもしれない、頼ってもらってる感』
↓
『自分のギシギシ感が柔らかくなる感じがする。”私は出来るのよ“っていうのが』
↓
『人間関係が良くなる』
↓
『安心感』
↓
『老後の楽しみ』
↓
『腰が痛くても仕事頑張れる』
↓
『人間関係』
と、ここで同じような内容がループしだしたので終了。
腰痛をもたらしていた自分の中の一部であるパートのポニョポニョさんの肯定的意図は、これらのことをEさんにもたらすことでした。
この後、ポニョポニョさんにお礼を言って、一旦体の中に戻ってもらいました。
聞くと元の腰の辺りに戻ったそうです。
さて、ポニョポニョさんは一旦体の中にお戻りいただきましたが、次にまた別のパートに登場していただきます。
が、ちょっと長くなったので続きはまた次回にしましょう。
※これは、現在勉強中のNLPワークを通して試験的に実施している治療で、その後の経過も引き続き追っていく予定の記事です。
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