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争いごとは嫌いです  新見正則

下肢静脈瘤の専門家としてテレビデビュー!

少し前までメディアにはちょくちょく登場していました。最初は20年ほど前のことです。当時、ほとんどの外科医が興味を持っていなかった静脈外科を帝京大学病院で始め、日本初の下肢静脈瘤のホームページを作り、講談社から下肢静脈瘤の書籍を出版して、いつの間にか静脈外科の専門家でした。
そんなご縁で「たけしの家庭の医学」の2回目に出演しましたよ。

つぎはセカンドオピニオンのパイオニアとして出演

イギリスから帰国後にセカンドオピニオン外来を大学病院にて本邦で始めて保険診療で行い、新聞や雑誌に紹介していただきました。そのご縁で「主治医が見つかる診療所」という当時は毎週放映されていたテレビ番組に初回から8年間欠かさずレギュラーとして登場しました。

あまりものには福がある

そんなご縁は、ただの偶然なのです。
イギリスから帰国し、僕自身は動脈外科をやりたかったのですが、重鎮の先生から「それは当方がやるからまかりならぬ!」と言われ、致し方なく静脈外科を担当しました。そして、あまった時間に趣味でセカンドオピニオン外来を始めたのです。そうするうちに西洋医学の限界に気づかされ、漢方に興味を持ったのです。その延長線上に新興医学出版社とのご縁があり、気がつけば30冊近くの漢方の本を出版しました。

縁が縁をつなぐ

出版を機会に「日本一受けたい授業」とか、林修さんの番組とかに呼ばれるようになりました。毎週土曜日の朝のラジオ番組も3年間経験しました。すべて、縁が縁をつないだ結果です。アンラッキーなことがあっても、あえて「ラッキー」と心の中で呟いて真剣に突き進むと、こんないいこともあります。

最近はテレビよりYouTube

テレビ番組への出演は、最近はお断りしています。当方に編集権限がなく自分が言いたいことを十分に発信できないテレビより、断然YouTubeの時代です。最近は漢方JPなどYouTubeでの発信に勢力を注いでいます。

誰かを蹴落とすくらいなら、別の道を選ぶ

僕は人との競争が嫌いです。誰かを蹴落として自分が一番になることが苦手です。「どうぞお先に」と言いたくなるのです。
帰国後の2000年前後には特にいろいろなことに興味を持ちました。当時はやり始めたコーチングの合宿でこんなワークがありました。

大きな船が徐々に沈没していきます。救命ボートに全員は乗れません。
「わたしにはこういう理由があるから是非とも救命ボートに乗せてもらいたい」と演説して、誰よりも先に救命ボートに乗る権利を獲得しましょう。

適当にこなせばいいのですが、僕は直観でものすごく面倒臭くなったのです。
僕ならそんな演説をしている間に、救命ボート以外に助かる方法を考えて、さっさと実行するよ! と思ったのです。

自分の道を突き進む。

基本的に人とは争わないようにしています。ベストを目指すよりも、オンリーワンが好きです。そんな性格から静脈外科もセカンドオピニオンも特段嫌ではありませんでした。そしてオックスフォードで学んだ移植免疫学をライフワークとしてやってきて、なんと2013年にイグノーベル賞を頂いたのは本当に光栄でした。誰かを蹴落としてもらった賞ではないので格別でした。

困ったとき、「ヘルプ」と言える相手は何人いますか?

僕は「人に少々迷惑を掛けて生きていくのがいい」と最近思っています。そして誰かにいつでも「ヘルプ」と言えることが大切だと思っています。そして、ヘルプと言える人の数が無形の財産だと思っています。いつもいろいろなことに取り組んで、いろいろなご縁を頂いて、そして人に助けられ、そして人を助けて生きています。そんな人生楽しいですよ。

誰かに嫌われていても助けてくれる仲間がいればハッピー

僕自身は人と争わないようにしているつもりですが、先方が勝手に僕に恨み(?)を持っていることもあるかもしれませんね。まァ、そんなことはどうでもよくて、少々人に迷惑を掛けながら、「ヘルプ、ヘルプ」と叫んで、幸せの循環を回して行きたいと思っています。

僕の縁で新刊がでたらしい


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