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BTSの最新ニュースだよ!  新見正則

BTSが話題です

みなさんご存知、韓国の国民的ヒップホップグループBTSは
「Dynamite」で世界中を席捲し、ビルボード初登場で1位を獲得しました。
アジアでビルボートの首位を獲得したのは、坂本九さんの「上を向いて歩こう」(英語名Sukiyaki, 1963年)以来、57年ぶりの快挙だそうです。

そのBTSの構成員のひとりが兵役につくことが先週発表されました。
韓国ではBTSの世界的経済効果を取るのか、国民としての義務の遂行を守るのか、2分していたようです。
芸能人の徴兵免除に「賛成」約60%、「反対」約35%という
調査結果も発表されました。

戦争なんてとんでもないことですよ

僕は1959年に生まれました。
丁度ベトナム戦争(1955年〜1975年)の後半が、義務教育と重なる世代です。
遙か遠くの国の戦争に、アメリカから多くの兵隊が送られ、戦争は長期化し、
厭戦気分が漂う時代でした。

戦地で亡くなったアメリカ兵の亡骸が日本に移送され、その死体処理をするアルバイトが超高額であるという噂がまことしやかに流れました。
未成年の僕達には衝撃的な内容でした。

そんな時代背景もあって、僕は戦争は「NO」、
そして「徴兵制なんてとんでもない」と思っていました。

全寮制の防衛大学校や防衛医科大学校は進学の選択肢には微塵もありませんでした。戦争は他人事で、昭和の活力を子どもながらにも体感している時代でした。
当時は貧乏な家庭も、お金持ちの家庭も、今年よりは来年が裕福と信じられる時代でした。戦後も過去となり、朝鮮戦争も落ちつき、平和に安住していました。

専門家は予測不能、国連は機能不全

そんな戦争が他人事であるよき時代は、今年の2月24日に終わりました。
隣国のロシアがウクライナに軍事侵攻(戦争)をはじめました。
テレビで解説をしているロシアの軍事専門家と称する人にもまったく予想できなかったことです。専門家でさえ予想できないことが起こります。
先進国が核の脅威を盾に武力で領土を拡大することが実際に起きています。国連の常任理事国が戦争を始めても当事者の拒否権に守られて手出しできません。

僕たちとは違う視点

韓国では、朝鮮戦争は現在も休戦状態です。
北朝鮮との有事の緊張が続き、戦争が自分事であるからこそ
徴兵制が廃止されずに、いまでも機能しています。
満18歳で徴兵対象になり、そして韓国の男性は19歳になる年に兵役検査を受けるそうです。そして28歳までに通常は2年弱の服務を行うそうです。
韓国では女性も兵役に加えるという議論も出ているそうです。

僕たちは平和ぼけ?

僕を含めた多くの日本人は平和ぼけしています。
日本の隣国は韓国、北朝鮮、中国、そしてロシアです。
実は上記すべての国と地政学的には軍事的な緊張状態にあります。
幸いにも日米安全保障条約に守られて平和を維持していると僕は思っています。
しかし、ウクライナを見ても、自分で祖国を守らない国を他国は真面目には応援しないでしょう。

これからは自分事として日本の軍備を考える必要があります。
僕は3つの選択肢があると思います。

① 祖国を自分達でしっかり守る。各自の立場で祖国に尽くす。
②祖国を捨て世界で生きる。有事となれば祖国を捨てる。
③軍事力は持たず侵略される。侵略者のもとで生きる。

ザックリと娘にも話している僕の有事への対応ストーリーです。
どれを選ぶかはそれぞれの選択。
僕は自分の娘には2番目を勧めました。
僕たちもそんなことを自分事として考える必要があるのかもしれません。





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