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運気を引き寄せよう  新見正則

漢方理論の世界でも「気」は大事

僕は今ある病気に今ある保険適用漢方エキス製剤で対応する方法をモダン・カンポウと称して、啓発してきました。漢方理論は不要、漢方診療も必須ではないという立ち位置です。漢方理論は仮想病理概念ですが、陰陽虚実気血水とか、五臓理論などがあります。

陰陽虚実気血水の気は、元気の「気」などと表現されます。目に見えない元気のパワーで、その元気のパワーが萎えると気虚、元気のパワーが停滞すると気鬱、元気のパワーが空回りすると気逆などと称されます。どこまでが正しいかは仮想病理概念にて証明不可能で、そして不明です。しかし、そんな「気」が大切だということに反旗を翻すつもりはありません。

僕の大事だと思う「気」

 モダン・カンポウの牽引者である僕も、健康に大切なのは「気」だということに辿り着いたのです。僕は健康に大切な「気」は、運気の「気」だと思っています。どんなに努力をしても運気が乏しいと不健康になる確率が増し、運気が旺盛だと健康となる可能性が高いのです。

 トライアスロンは身体に悪い

50歳を越えて、社会人になってから運動をまったくやったことがない金槌親爺がトライアスロンに挑戦しました。52歳でオリンピックの距離(スイム1.8km、自転車40km、ランニング10km)を完走し、53歳の時に、日本で一番長いトライアスロン(スイム3.8km、自転車190km、フルマラソン42km)を完走しました。そして、わかったことは運動のやり過ぎは身体に悪いということです。

トップビジネスも運を大切にしている 

しかし、トライアスロンは魅力的です。その達成感は他では得られないものがあります。そしてたくさんのビジネスマンと友だちになりました。その中には成功したトップのビジネスマンも多数含まれています。そんな人達に成功の理由を尋ねると、ほぼ全員が「運」だと応えました。これはちょっと以外で僕は努力が一番と答えると思っていました。トップになるほど運気が努力を凌駕します。25%の努力と75%の運がトップになるには必要とも言われます。99%の努力も1%の運に敵わないこともあります。

 そして今、飯田橋で新見正則医院を開業し、たくさんのがん患者さんを拝見しています。当院の漢方薬の処方で、多くの患者さんが主治医が告げた余命の3倍以上は存命です。しかし、残念な方もいます。その違いは運気だなと思うようになったのです。

精一杯 当たりくじの確立を上げよう

医療で、くじ箱のなかの当たり玉の数を増やすことはできます。しかし、全部を当たり玉にできる医療はごくまれです。いろいろな努力をしても、つまりエビデンスがある治療を積み重ねても、当たり玉の数が増えるだけです。患者さんは当たり玉とハズレ玉が入っている箱から1回だけ、玉を引くイメージです。ですから最後は運気が大切なのです。

 腫瘍内科医がエビデンスがあるとして勧める点滴の抗がん剤を拒否してがんを完治させた患者さんは少なくありません。その中には、がんの専門家の医師も含まれています。運気が高まっていれば当たり玉を引くことができるのです。

 運気は努力で高められる

では運気はどうすれば高まるのでしょう。僕は徳を積むことだと思っています。人を助け(Help)、人に与える(Give)ことです。ほかには運気が良い人と付き合うことです。運気を下げる人との付き合いは表面的なものに留めておきましょう。そのほかにもいろいろと運気を高めることがありそうです。

今はそんな運気を高めることに非常に興味があります。運気は努力で高まると思っています。同じように流れている運を拾う能力が運気だと考えてもOKです。そうであれば僕がいつも感じているセレンディピティが運気を高めます。皆さんも是非運気を高める努力をしてください。

 

 


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