見出し画像

挑戦で未来をつなごう  新見正則

娘の成長に感動しました

4月に巣立った一人娘が短い夏休みを利用して帰省しました。
そして戻っていきました。
大学に戻っていく後ろ姿を見て、本当に立派になった娘に感動して
自然と涙してしまいました。

娘との18年間はあっという間でした。
僕が45歳のときに授かった本当に可愛い存在です。
家内が高齢出産であったことから、
主治医からダウン症などを調べる遺伝子検査を勧められましたが、
僕たちは即座にお断りしました。

せっかく授かった命です。
どんな障害があっても自分達の子どもとして育てたいと思っていたからです。

挑戦することの大切さを教えたい

18年間は一緒に「挑戦」することの連続でした。
僕が何かに挑戦している姿を娘に見せることが一番の教育と思って
挑戦し続けてきました。
娘には本当に幼い頃から、ひとりの人格として、人として接してきました。
できる限り子ども扱いをせずに育ててきたのです。

好きなことを見つけること、好奇心をもつこと

娘に勉強しろと言ったことはありません。
「勉強は物事を学ぶ方法を学ぶこと」
大切なことはいろいろなものに興味を持つことだと思っています。

将来役に立ちそうだからとか
将来お金になりそうだからとか
ストーリーを練って(作戦立てて)いろいろなことを学んでいく方法は
あまりおもしろくありません。

好きなことを見つけ、要領よく勉強して自分のものにしてくことが大切です。

好奇心がいつか繋がる

アップルコンピューターの創業者のスティーブ・ジョブズは、
「Connecting the Dots」
と言っています。

いろいろなことに興味をもってたくさん挑戦していると
将来、それらが勝手に繋がってくるという意味です。
そしてそこから新しい何かが生まれるというのです。

娘は大学受験で最初のConnecting the Dotsを経験しました。
今までに挑戦したことがいろいろと結びついて成果が実りました。
これからも次々といろいろなConnecting the Dotsが現れて
素晴らしい人生になるのだろうと思っています。

挑戦はDotを増やします。
水泳、トライアスロン、そして剣道もDots。
勉強もDots。英語のいろいろな検定試験、
受験とはまったく無関係な中国語も彼女のDotsです。
そして、ピアノや声楽にも興味を持っていました。
ほかにもたくさんDotsを加えて、最初のConnecting the Dotsを経験しました。

僕のConnecting the Dots

最初に外科医で始まった僕の社会人人生ですが
オックスフォード大学医学部博士課程で
移植免疫学をゼロから学ぶという挑戦を33歳で始めました。

5年の留学を終えて帰国して、
移植免疫学の研究室をこれもゼロから大学で開設しました。

その傍らにセカンドオピニオン外来を本邦で最初に保険診療で行い、
そして漢方に辿り着きました。どれも挑戦の連続でした。

そして、50歳のとき、6歳の娘に言われて水泳に挑戦しました。
その後、ランとバイク(自転車)、
日本で一番長い距離のトライアスロンも挑戦しました。

本当の中医学の勉強を垣間見たく中国語の勉強を始めました。
そんな姿をみて娘も中国語に自然と興味を持ったのだと思います。
2人で大連に短期ですが中国語留学に2回も行ったのは、本当に良い思い出です。

これからは料理もピアノもやってみたい

挑戦というDotsを増やすと、将来Connecting the Dotsになります。
僕の現在のDotsは世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙です。このフアイアも実はConnecting the Dotsによる予期せぬ産物なのです。

僕が、外科医で、免疫学者で、漢方医だからこそ
フアイアに辿り着いたと思っています。

そして、家内にピアノや料理を習おうと思っています。
これも僕には実は相当な挑戦なのです。
娘が大学に戻る姿を見て、
僕もさらにいろいろなものに挑戦する気持ちが湧いてきました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?