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適応する力  新見正則

これからの時代、一番大切な能力は適応力ですよ。
変化のスピードはメチャクチャ激しいのです。
将来何が起こるかわかりませんよ!

GoogleとiPhoneで時代が変わった

1998年はGoogleが創業した年です。Googleは検索方法を劇的に変化させました。
Googleの経営理念は「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできるようにすること」です。この20年で情報通信のスピードは格段に向上しました。
大量電子データが瞬時に送信可能になり、そしてデータを保存するシステムも進歩、そのうえデータの蓄積は安価になりました。

2007年にはiPhoneが登場します。スティーブ・ジョブズは「iPhoneで電話を再発明する」と発表しました。敢えて電話と称し人々が持ちやすくすることは彼の天才的なメッセージですね。iPhoneには電話機能は当然に搭載されていますが、iPhoneの正しい表現は常時持ち歩けるコンピュータです。

GoogleとiPhoneの登場で、誰もがいつでもどこでもコンピュータを使えるようになりました。こんな時代を誰もが想像していません。1989年に公開された映画「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」は2015年の世界を描いています。映画に空飛ぶ車は登場しますが、誰もが携帯できるコンピュータは登場しません。

マルチステージの時代

本当に変化のスピードが速くなっています。予想できないことが起こります。
リンダ・グラットンの著書「ライフ・シフト」では、教育、仕事、そして老後(引退)3つのステージでこれまでの人生が語られています。20歳前後までに生涯続けられる能力を身に付け、その後数十年かけてその技術を磨き、引退して天国に逝くという一生です。

ところが時代の変化が早くなった今日、そしてもっと早くなる今後、
マルチステージの人生になると述べています。

過去にとらわれず新しい世界へ

そんな時代に必要な能力は変化に対応できる適応力です。
過去に囚われない生き方ができる勇気も必要です。今までの努力が無駄になってしまうというサンクコスト効果(埋没費用効果)に縛られて、変化に適応できないということが大企業にも個人にも起こっているのです。

もしもの備えに本気の趣味を持つ

ガラッと人生を変える勇気はなかなか持てないものです。ですから、日頃から複数の仕事や趣味を持つことを僕は人には勧めていますし、自分でも実行しています。そうすれば、1つの仕事が行き詰まっても、他の仕事にピボット(転換)すればOKです。メインの仕事を辞めたり中断して、副業を主業にすれば生き抜けます。
趣味を極めて、趣味で生活できる人もいます。

親の助言も正しいと限らない

適応力はいろいろな能力の総和だと思っています。人脈は大切です。僕は無形の資産の中では、自分の能力と人脈が特に大切と感じています。本当に先が読めない時代になりました。昔は一回り上の先輩や、親の助言や忠告はほぼ合っていました。
ところが現代はそんな時代ではありません。誰も先を読めないのです。

思わぬ事態にもドンドン適応しよう

いつかは感染症が流行するとは言われていました。ビルゲイツも数年前から戦争よりも感染症が恐怖と語っていました。しかし、ほぼほぼすべての人々は新型コロナウイルス肺炎が流行して、世界が大混乱に陥る世の中は想像できませんでした。
いつ収束するかわからない新型コロナウイルス肺炎に対しても適応力が必要です。

ともかく変化に対応できるようにしなきゃ!

人生の先輩から将来のこと、人生に必要なことを聞いても間違っている可能性もある時代になりました。これからは変化に対応できる能力、つまり適応力が大切だという教育こそが必要です。


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