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最新刊 「フローチャート芸術医学漢方薬」      新見正則

新見正則医院は神楽坂にあります

新見正則医院の前の道(早稲田通り)を左に500m行くと靖国神社の大鳥居です。右に50mで飯田橋駅西口、そしてその先が神楽坂の入り口(神楽坂下の信号)です。神楽坂を登って、地下鉄東西線の神楽坂駅まで10数分で到着です。そして左に新潮社の社屋があります。

 なんと新潮社もご近所ですよ

新潮社は僕が漢方の最初の一般向け書籍である「西洋医がすすめる漢方」を2010年に上梓した出版社です。いまから15年ほど前にその打ち合わせで何度か通った新潮社の本社ビルです。懐かしいです。その新潮社本社ビルの道路の反対側に、なんと能楽堂がありました。矢来能楽堂です。そこに先日行って、能や狂言を鑑賞してきました。

 伝統芸能って面白いね!

狂言は内容をだいたい理解でき結構楽しめました。能は入館時に頂いた解説とストーリーをざっと読みましたが、あまり内容が理解できませんでした。途中からは観客や役者さん、そして建物などのウオッチングをして楽しんでいました。

能楽は男性社会だと思っていましたが、まず女性が笛を吹いていました。そして第2部では、地謡にも女性がいました。その後驚いたことに、なんとシテ役(主人公)が女性でした。能楽でも女性が主人公になる時代ですね。僕は本当に驚きました。「歌舞伎にも女性が進出して、一方で宝塚には男性が・・・」なんて妄想を抱いてしまいました。伝統は大切ですが、時代に合わせて変化していくのが本当の伝統だと僕は思っています。

ビジュアル重視で楽しみます 

この日の能楽は第1部、第2部とも1時間半を超えるぐらいの長さでした。久しぶりの能楽鑑賞でノンビリしました(能楽ファンには叱られますね)。僕にとっては能のビジュアルと、笛、太鼓、大鼓、小鼓、そして地謡の音色が心地よく、心の余白を愉しみました。

 それぞれに楽しんで

僕は幸い意識がなくなることはありませんでしたが、最後部座席に座っていた僕からは、すべての観客を観ることができ、結構、居眠りをしている人がいたのが妙に腑に落ちました。僕的にはとても有意義な時間で、毎月開催されている矢来能楽堂の能楽を時間が許せばまた観にきたいと思いました。ところが6月は狂言に野村萬斎さんが出演予定ですでにソールドアウトでした。

 イギリスの伝統芸能もいいですよ

伝統芸能は国として、そして個人として支えないと滅びかねないと思っています。イギリスに留学中は、大学院生でしたので学生チケットでロイヤルオペラなどを格安で鑑賞できました。僕たちからみると格式高いロイヤルオペラですが、なんと学生風の人がすくなからずいました。日本ではあまり考えられない光景でした。そんな若い彼らが、ちょっと見た目はロック好きな感じですが、本当に丁寧に、奥の席に行く僕たちに対応してくれたことを思い出します。そんな思いをなんども経験しました。

 伝統芸能の皆さんを医師として支えたい!

伝統は守らないと滅びます。国の援助も大切で、そして個人的に応援することも大切と久しぶりに思ってしまいました。

 そして伝統芸能の役者さん達は結構持病があるのではと直感で思いました。能は動きがゆっくりすぎます。そして板の上で同じ姿勢でじっとしている時間も長いです。絶対つらいですよね。

40年近い医者人生で、いろいろな芸術関係の方を拝見し、その経験をもとにこの度「フローチャート芸術医学漢方薬」(新興医学出版社)を冨澤英明先生、田中伸一郎先生との共著で上梓しました。
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