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自由に主張しよう  新見正則

大型コンピューターが小型になり、個人が持てるようになり、そして超小型コンピューターに携帯電話が搭載されたスマートフォンが普及しました。並行して通信回線の高速化と、記憶装置が極めて廉価になったことなどが重なって一気に個人で動画を楽しめて、そして個人で動画を作製しアップできるようになりました。

憧れのユーチューバー

動画には広告が入りますが、誰もが自由に簡単に動画をアップできます。
そして世界中の好きな動画を閲覧できます。
広告が目障りな人は毎月サブスクリプション費用を払えば広告はでません。

YouTube用の動画を作る人はユーチューバーと呼ばれます。
ユーチューバーは高額の収入を手に入れることができる、
小学生のなりたい職業にランク入りする憧れの職業です。
YouTubeは広告収入で成り立っているので、閲覧数に応じて広告費が入る仕組みになっています。人気ユーチューバーは100万人単位のファンを獲得しています。

選挙にもYouTube

ユーチューバーのひとりが今回の参議院選挙で当選し、国会議員になりました。
参議院選挙の比例区(全国区)では20万票を獲得すれば当選します。
100万人単位でファンがいる人気ユーチューバーが、
YouTubeを通じて「今回の参議院選挙で僕に1票をお願いします」と訴えれば
20万票は自ずと獲得できるでしょう。

これまでは既得権益を持っているひとが勝つ仕組み

30年間、日本は個人の収入も、国のGDPも増加していない唯一の先進国と言われています。その間に野党が政権を取ったこともありますし、長期政権を築いた人もいます。でも個人の収入や国のGDPをアップすることはできませんでした。
そんな行き詰まり感もあってか、全く違う立ち位置で集票したひとが何人か国会議員になっています。

従来型の既得権益の組織にお願いして議員にしてもらわなくても
国会議員になる道が開けました。
還暦を過ぎた僕のようなちょっと古い人間で
そして既得権益(僕は医師です)を利用して生計を立てている人には
ちょっと想像できない変化でした。

忖度なしで自由な意見が言える仕組み

既得権益から集票している限り、その組織に忖度する必要が生じます。
誰でも自由に発信できるYouTubeで政策を語り、
共感できる候補に投票するというのが本来の正しい選挙の姿かもしれません。

将来は自分で選択してください

若い人が選挙に興味を持ってくれればいいと思っています。
若くない僕達は収入が変わらなくても、GDPがまったく上がらなくても、
なんとか逃げ切れます。

5年先が見えない今の世の中で、政治判断は実はとても重要です。
最悪の場合、軍事衝突になるリスクもゼロではありません。
若者から支持されていない政治家が選んだ選択肢で、若者が苦労するのは避けたいものです。自分達が選んだ道ならば、思うようにならなくても頑張れるでしょう。

ビジネスだもの、実際は広告主には逆らえない

YouTubeは素晴らしいと思いますが、しかし一企業です。
先日国会議員になった方のYouTubeはBAN(使用禁止)されました。
それを切り貼りしたYouTubeもBANされています。
YouTubeは海外の企業ですから、日本の企業に比べれば圧力に屈することは少ないと思います。しかし、広告主からの懇願であれば、忖度が生じかねません。

自分のウェブサイトなら誰にも忖度なし

YouTubeでBANされても、自分のウェブサイトがあれば解決します。
自由にいろいろなことが言えるシステムが僕は大好きです。
そこに極めて暴力的な映像や、卑猥な映像、そして恐喝とも思える言動があればBANもやむを得ませんね。

自分たちで世論を作り、自分たちの住みたい国に。

映画もテレビも制作者の思惑でいかような内容にもなります。
制作者が世論を作ることが可能です。
極端な意見や少数の意見は、制作者が意識しなければ取り上げられません。
YouTubeでは、どんな小さな組織も、個人も自分の意見も自由に発信できます。
僕には素晴らしいことに思えます。
若い人がもっともっと政治に興味を持ってくれることを願っています。


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