豆花いろいろ

今回の旅で一番たくさん食べたもの、それは豆花(dòuhuā)
旅の間は運悪く大雨、高温、湿度ジメジメの日が多くばて気味だったのだけど、それを救ってくれたのが豆花だった。
6店舗、延べ7食食べたので感想をメモしておこうと思う。

龍潭豆花

所在地 台湾台北市汀州路三段237號

シンプルでさっぱりした味わい

初めて食べた豆花。
メニューは1種類で氷ありとなしが選べたので、氷なしをチョイス。
1杯40元。

一口食べた感想は「豆腐やな」。
豆乳を固めたものなので当たり前だけど、甘味も全然ついていなくて本当に豆腐だった。ただし、口当たりはめちゃくちゃ滑らか。絹ごし豆腐よりもずっとつるつるで、するっとのどに入ってくる。

かかってるシロップは甘さ控えめ。豆腐に味付けしているというよりはシロップそのものを飲めるような感じの味付け。
トッピングのピーナッツ(花生/huāshēng)もしっとり柔らかでおいしい。
昔から茹でピーナッツが大好きなので、とても気に入った。

とにかく優しい味。

雹仔豆花

所在地 台北市中正區臨沂街27巷9-4號

優しい中にもパンチのあるしっかり味

氷なしの冷たい豆花。トッピングはピーナッツ。
60元。
トッピングは数種類から選べたが、最初に食べたものと比べるためにピーナッツを選択した。

お豆腐部分はちょっと塩味を感じるしっかり味。
うまく言語化できないけど、最初に食べた龍潭豆花よりもさらに豆腐っぽい。
龍潭豆花が豆乳をふんわり固めたものだとすると、こちらの豆花は本当に「柔らかな豆腐」という印象。これを食べるとほかの豆花は豆腐ではないというがよくわかる。(どう違うかはうまく言い表せないんだけど…)
ピーナッツがどろっとしたペースト状になってて、つるつるの豆花によく絡む感じ。
シロップも甘さ控えめで今回食べた中では一番食事っぽいと感じた。

かわいらしいお店の雰囲気とは打って変わってしっかりした味。

城中美食

所在地 台湾臺北市中正區武昌街1段25號

食べ応えあるのに気が付いたら食べきっている不思議な豆花

ここは、滞在中唯一2回訪問したお店。
ホテルから近いこともあるけど、お店の人が親切で味も良かったので続けて行ってしまった。

1回目はふらっと通りかかったときに気になって入店。
言葉もできないし心の準備できていないのに勢いで入店してしまったのでどう注文していいかわからない。
「あ、あの…豆花…」とおどおどしながら注文したところ席に案内されて、自動的に豆花がでてきた。
40元。

冷たい豆花にピーナッツとタピオカのトッピング。氷も自動的に入ってきた。

器は大き目でお豆腐もタピオカもピーナッツもたっぷり入っている。全体的に量が多い。
ピーナッツ以外のトッピングが乗っているものは初めて食べた。
タピオカが乗るだけで一気にスイーツ感が増す。触感ももちもちで食べ応えも一気に上がる。「豆花ってスイーツに分類される割にはさっぱりしててスイーツ感薄いな」と思っていたのだけど、甘いもの好きな人はいろいろトッピングして楽しむものなんだとやっと理解した。

お豆腐部分はちょっと薄いかな、と感じるくらいさっぱりしている。
シロップは黒糖っぽい香りがほんのり感じられて、甘すぎはしないが今までの中では一番濃厚な印象。

タピオカもちもち、黒糖っぽいシロップとよく合う


2回目は、トッピングをピーナッツだけ、氷なしで注文してみた。
タピオカの代わりにピーナッツの量を増やしてくれた。
40元。

最初に口した瞬間は、やっぱり豆腐が薄いかな…と感じるのだけど、手が止まらなくてどんどん食べ進めてしまう。不思議。
シロップ含めて一気に食べてしまった。おいしい。好き。

個人的には氷なしが好み


庄頭豆花担

所在地 台北市市民大道四段73号

雰囲気も含めて独創的な豆花屋さん

ここはお店の雰囲気がめっちゃいい! どこか昔懐かしい雰囲気を感じさせてくれる店内だ。
豆花自体も他とは違っていろんなメニューがあった。
注文は3ステップ。

  • 白い豆花か黒い豆花かどちらかを選ぶ

  • お砂糖のシロップか、豆乳のシロップかを選ぶ

  • 最後にたくさん種類のあるトッピングの中から好きなものを3つ選ぶ

私は初めてだったので白い豆花、お砂糖のシロップ、緑豆とピーナッツをトッピングに選んだ。
トッピングは3種類選べるのだが、2種類でいいと伝えるとピーナッツを多めに入れてくれた。
55元。

この日は暑くて歩き疲れていたので、味わう暇もなく一気に食べきってしまった。食べ終わってから、もっとしっかり味わって食べればよかったと少し後悔した。一気に食べ終わっちゃったということはおいしかったということだと思う。うん。
そして、よく考えるとこれが本来の豆花の食べ方かもしれない。

今日は暑いな~、疲れたしのど乾いたし豆花でもいっとく?

…みたいな感じでお茶かわりにするっと口にしてさっと帰る、そういうのが豆花に一番似合う食べ方なんじゃないかなと思った。
わざわざ人気店を巡ってみるのもいいけど、ホテルの近くのお店やお散歩途中で通りかかったお店にぷらっと入ってのどを潤して楽しむのがいいなぁ。

雰囲気も良し。映えそうな豆花店

古早味豆花

所在地 台湾台北市大同區民生西路210號

しっかり甘い豆花

夜遅めにいったけどとってもにぎわっていた人気店。
ピーナッツのみ、氷なしを注文。
55元。

シロップ甘め。お豆腐は薄い気もするけれどほかのお店のもさっぱりしたものが多いのでこんなもんなのかもしれない。
味は薄いんだけど豆乳の香りというか豆っぽさはしっかりある。

ピーナッツの食感がすごく好みだった。

遅い時間でもにぎわっていた人気店。おいしい。

小南門傳統豆花

所在地 台湾桃園市大園區航站南路9號 桃園國際機場第2航廈3樓

チェーン店も侮れない

飛行機に乗る直前にお店を見つけたので立ち寄った。
ここでだけ、温かいのにするか冷たいのにするか聞かれた。
冷たい豆花、ピーナッツ乗せ。氷抜きをお願いしたけれどもともとシロップに氷が入っているようで、かけるときに氷をちょっと避けてくれた。
55元。

フードコートの一角にあるお店だし、ファストフード店のようなので期待していなかったのだけど、これがなかなかおいしかった。
シロップは砂糖感が強くて甘め。もともと氷が入っているから溶けて薄まるのを計算しているのかもしれない。
ボリュームもしっかりあってピーナッツの食感じもよい。
飛行機に乗る前の食べ収めとしては最高だと思う。

ピーナッツがなかなかよい!

全体的な感想

初めて食べた豆花。
全体的に薄味であっさりしていて、暑くて湿度の高い台湾にぴったりのおやつだった。
日本のあんみつなんかだとシロップ甘々で、寒天や白玉を「食べる」ことがメインだけど、豆花はお豆腐と一緒にシロップを「飲む」ことがメイン。

そこにトッピング等いろいろ乗せてスイーツとしてがっつり食べてもいいし、いろんな楽しみ方ができる食べ物なんだと思った。
面白い。

日本の夏もじっとり暑いので、この豆花を食べられるところがあったらいいな。

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