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北大路ハウスだより

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「北大路ハウス」は京都大学平田晃久研究室と京都の建築学生,新建築社による建築学生のためのシェアハウスです. マガジン「北大路ハウスだより」では, ●専門家に場づくりやコミュニティ… もっと読む
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#京都

利用者とつくり上げた空間が人を惹き付ける魅力に繋がる─田中厚生 (私設圖書館 館長)

京都大学平田晃久研究室と京都の建築学生,新建築社で,建築学生のための拠点づくり「北大路プロジェクト」をスタートさせました.その思考を広げるため,学生によるさまざまな専門家へのインタビューを行い,連載として紹介します. 今回は京都市左京区白川の京都大学にほど近い場所で40年以上もの間「私設圖書館」を運営されている田中厚生さんにお話を伺いました. さまざまな人がそれぞれの時間を過ごす場所を提供し続けている田中さんと共に,「北大路プロジェクト」における運営方法やルールづくりについ

嗜好品のような情報が 居心地のよい空間を満たす─堀部篤史 (誠光社 店長)

京都大学平田晃久研究室と京都の建築学生,新建築社で,建築学生のための拠点づくり「北大路プロジェクト」をスタートさせました.その思考を広げるため,学生によるさまざまな専門家へのインタビューを行い,連載として紹介します. 今回は京都の有名書店「恵文社」で長年店長を務められた後,独立して個人書店「誠光社」を立ち上げられた堀部篤史さんにお話を伺いました.本のある空間に携わり続けてこられた堀部さんと共に,「北大路プロジェクト」での本の選び方や置き方について議論していきます. インタ

ゴリラやサルの研究から見えてくる,身体を同調させる場所づくり─山極壽一 (霊長類学者/京都大学 総長)

京都大学平田晃久研究室と京都の建築学生,新建築社で,建築学生のための拠点づくり「北大路プロジェクト」をスタートさせました.その思考を広げるため,学生によるさまざまな専門家へのインタビューを行い,連載として紹介します. 今回は霊長類学者で京都大学総長の山極寿一さんにお話を伺いました.ゴリラやサルの研究から人間の家族や共同体の起源に迫る山極さんのアプローチと,「北大路プロジェクト」でのコミュニティのあり方を絡めながら議論していきます.インタビューの聞き手は,平田晃久さん(京都大学

家を束ねる女将の目線で料亭の空間を描き出す─桑村祐子 (「高台寺和久傳」女将/代表取締役)

京都大学平田晃久研究室と京都の建築学生,新建築社で,建築学生のための拠点づくり「北大路プロジェクト」をスタートさせました.その思考を広げるため,学生によるさまざまな専門家へのインタビューを行い,連載として紹介します. 第6回は京都の料亭である「高台寺和久傳」女将の桑村祐子さんにお話を伺いました.女性ならではの視点で料亭の経営を行っている桑村さんと,さまざまな要素から成り立つ料亭の空間について,また組織における家族的なあり方について議論していきます. インタビューの聞き手は,大

つくることの立ち位置-宵山ゼミレポート-

 こんにちは!京都大学平田研究室です。「北大路ハウス」にて行われたイベントについてnoteにてレポートをしていきます!今回は7月16日の「宵山ゼミ」について。少し間が空いてしまいましたが、簡単なまとめとして書かせていただきます。  執筆者は修士1回のただしょーが担当いたします! 【宵山ゼミ】祇園祭山鉾巡行前夜・宵山に、建築を学ぶ学生が、普段いる桂の山(京大桂キャンパス)を抜け出し街に繰り出して行うゼミ。建築だけでなく表現に関わる方を招いてレクチャーしてもらう。前任の岸先

北大路ハウス徹底解析!ー「ふろしき」の中の日常

【「ふろしき」の中の日常】 「ふろしき」を広げた形をイメージして設計された北大路ハウスには、異なる大学、異なる学年の学生が住んでいます。住人の性格や生活リズムも全くバラバラ。そんな共同体の中で、住人は何を考え、どんなことを行っているのでしょうか。住人すらも知らない住人の日常についてお届けします。 「ふろしき」を開くとそこには…? 北大路ハウスについてもっと知りたい方はコチラ 【登場人物】 うらら 北大路ハウス2号室・京都女子大学B4 北大路プロジェクトでは珍しく建造物の文化

コシツのコシツー7号室の場合

こんにちは、「北大路ハウス」での日々の暮らしやイベント企画のようすをお届けする「住人エッセイ」です! 毎回テーマを決めて、6人の住人+管理人の計7人が交代で執筆していきます。 今回のテーマも前回に引き続き、個室についてです。 【コシツのコシツ】 北大路ハウスの個室は3畳程度の狭さで、形もそれぞれ異なっている。建築学生たちはこのクセの強い個室にどんなこだわり(=固執)を閉じ込めるのか?(個室についてもっと知りたい方はこちら) 【登場人物】 7号室 よしおか(管理人):善岡

人が集まる仕掛けをつくり 場所をメディア化する─小山薫堂 (下鴨茶寮 主人)

京都大学平田晃久研究室と京都の建築学生,新建築社で,建築学生のための拠点づくり「北大路プロジェクト」をスタートさせました.その思考を広げるため,学生によるさまざまな専門家へのインタビューを行い,連載として紹介します. 第5回は京都市左京区にある1856年創業の老舗料亭である下鴨茶寮の改革に携わり,主人となられた小山薫堂さんにお話を伺いました.放送作家や脚本家,イベントや商品のプロデュースなど,多岐にわたる仕事を手掛けられている小山さんと,これからのおもしろい場のつくり方につい

コシツのコシツー4号室の場合

こんにちは、「北大路ハウス」での日々の暮らしやイベント企画のようすをお届けする「住人エッセイ」です! 毎回テーマを決めて、6人の住人+管理人の計7人が交代で執筆していきます。 今回のテーマも前回に引き続き個室についてです! 【コシツのコシツ】北大路ハウスの個室は3畳程度の狭さで、形もそれぞれ異なっている。建築学生たちはこのクセの強い個室にどんなこだわり(=固執)を閉じ込めるのか?(個室についてもっと知りたい方はこちら) 【登場人物】 4号室 マンキー(B3):萬喜

コシツのコシツー3号室の場合

こんにちは、「北大路ハウス」での日々の暮らしやイベント企画のようすをお届けする「住人エッセイ」です! 毎回テーマを決めて、6人の住人+管理人の計7人が交代で執筆していきます。 今回のテーマも前回に引き続き個室についてです! 【コシツのコシツ】 北大路ハウスの個室は3畳程度の狭さで、形もそれぞれ異なっている。建築学生たちはこのクセの強い個室にどんなこだわり(=固執)を閉じ込めるのか?(個室についてもっと知りたい方はこちら) 【登場人物】 3号室 かわくぼ(M1):川久保美桜

コシツのコシツー2号室の場合

こんにちは、「北大路ハウス」での日々の暮らしやイベント企画のようすをお届けする「住人エッセイ」です! 毎回テーマを決めて、6人の住人+管理人の計7人が交代で執筆していきます。 今回のテーマも前回に引き続き個室についてです! 【コシツのコシツ】 北大路ハウスの個室は3畳程度の狭さで、形もそれぞれ異なっている。建築学生たちはこのクセの強い個室にどんなこだわり(=固執)を閉じ込めるのか?(個室についてもっと知りたい方はこちら) 【登場人物】 (左)2号室 うらら(B4):髙野麗

場に潜在する力を読み 庭として象る─針原成吉 (作庭家)

京都大学平田晃久研究室と京都の建築学生,新建築社で,建築学生のための拠点づくり「北大路プロジェクト」をスタートさせました.その思考を広げるため,学生によるさまざまな専門家へのインタビューを行い,連載として紹介します. 第3回は作庭家の針原成吉さんにお話を伺いました.ご自身が関わられたふたつの庭(四条大宮S寺の庭園,本法寺庭園「巴の庭」)を見せていただきながら,「北大路プロジェクト」における庭のあり方を考えていきます. インタビューの聞き手は,平田晃久さん(京都大学 准教授),

コシツのコシツー1号室の場合

こんにちは、「北大路ハウス」での日々の暮らしやイベント企画のようすをお届けする「住人エッセイ」です! 毎回テーマを決めて、6人の住人+管理人の計7人が交代で執筆していきます。 気になる第1弾のテーマは、コチラ。 【コシツのコシツ】 北大路ハウスの個室は3畳程度の狭さで、形もそれぞれ異なっている。建築学生たちはこのクセの強い個室にどんなこだわり(=固執)を閉じ込めるのか?(個室についてもっと知りたい方はこちら) 【登場人物】 1号室 大スカ(D1):大須賀嵩幸(おおす

建物のストーリーを描いて 人の繋がりを生み出す─岸本千佳 (不動産プランナー)

京都大学平田晃久研究室と京都の建築学生,新建築社で,建築学生のための拠点づくり「北大路プロジェクト」をスタートさせました.その思考を広げるため,学生によるさまざまな専門家へのインタビューを行い,連載として紹介します. 第2回は京都を拠点に不動産業で活躍する岸本千佳さんにお話を伺いました.学生たちよりひとまわり上の世代である岸本さんと,建物の価値を再発見して活用する手法について議論していきます. インタビューの聞き手は,大須賀嵩幸さん,志藤拓巳さん,吉永和真さん(京都大学 平田