携帯を握りしめても思い出はできない

携帯を握りしめても思い出はできない(F『真夜中乙女戦争』)

　やりたいことが見つからない人は、移動距離が短いのだと思います。

　物理的な移動距離と精神的な移動距離の両方がありますが、喜怒哀楽の感情が駆動して、はじめてセレンディピティが生まれる。

　　移動距離の総和が短いと、きっかけに出会うことも少なくなってしまう。

　慣れ親しんだ環境から飛びだして、馴染みのない環境に出会う機会をつくり続けることで、結果的にやりたいことに巡り合えるのだと思います。(山口周『思考のコンパス』)

そんな言説に出会って、出来るだけたくさん移動しようと、ベトナムに足を運んだ。

気まぐれに目をつぶって、切符を買って、その金額ピッタリの駅まで電車に乗り続けて、降りた駅を歩き続けた。

夜通し飲んで、その場のノリで旅行に行くことになった。