久しぶりの再会

深夜2時。
携帯電話が連続で鳴る。

もうこの時代、直接電話かけてくる奴なんて普通に嫌われる傾向あるからどんなオッサンからやねん?と画面を見ると7〜8年前くらいに花屋を辞めた元スタッフからだった。

何かあったんだろうと電話を受けると今、歌舞伎町にいるから一緒に飲ませろとベロベロにならないとできない超自己中なオーダーだった。

結局、他の人と飲んでるのを切り上げるまで自分の店で飲んでろと住所をLINEで送り後から合流した。

「おすぎー!久しぶりぃーーー!」
と屈託のない笑顔でグラス片手に迎える彼女。

つか、俺は元上司で社長だ。
そんな呼ばれかたする関係でもないと思ったけど酔ってる女に説教するほど落ちぶれてないのでその辺はスルーして飲むことに。

「ねえねえ!私、結婚したのー!」

7年も経てばそんなこともあるだろうし幸せなのは嬉しいと喜んでいたら相手の旦那も元スタッフだった。

「え?いつから??」

「あ。働いてる時には付き合ってたよ」

「は?」

「いや、だから働いてる時には一緒にいたよ!」

はよ言えや!

キャバクラでもあるまいし風紀してると詰められるとでも思ったのか彼女たちの結婚を7年後に知ることになる社長ってどうなん??と久しぶりにしっかり落ち込んだ。

次は彼も連れてくるね!と言い金も払わずにニコニコ帰って行った。

辻斬りかよ。笑

 生きてりゃ色々オモロいことって起こりますね。

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