見出し画像

ホルモン焼幸永 さくら通り店

証券会社を早期退職して、二年間だけ歌舞伎町で専業小説家を経験したが、現実は厳しく再就職を余儀なくされた。

 小説家の夢を諦めたくなかったので、副業可能である掲題のアルバイトから始めた。

 五十路を直前に控えての初めての飲食業に戸惑い、周囲にも迷惑を掛けてしまった。

 店長の細田さんはプロのガットギターの演奏者であり、劇場版「ルパンの娘」の音楽にも参加している。

 一度だけ東京タワーのライブに招待されたが、幅広いジャンルのミュージシャンとコラボ(今はイメージが悪いが)も素晴らしい。

 要領を得ない私に根気強く、懇切丁寧に教えてくれた。

 副店長のラメスさんが他の店舗から異動してきたことは私にとって幸いであった。

 ラメスさんはネパール人であるが、英語も堪能なだけでなく、本店、職安通り店、二号店、新宿東口店、羽田空港でホールだけでななく、厨房も経験しており、何れの店でも卓越した能力で立て直しに成功している。

 ディナータイムは臨機応変に対応しなければいけないが、気ばかり焦ってミスを重ねてしまう。

 見兼ねた細田さんとラメスさんが店のオープンと厨房のサイドメニューを担当する提案をしてくれた。

 オープンは清掃から炊飯まで多岐に広がっているが、決められたことを決められた通りにすれば良いので、私には丁度良かった。

 さくら通り店はライスの品質が統一されていなかったが、品質向上したと褒めて頂くことが出来た。

 オープンやサイドメニューを担当することで、厨房の動きを知ることが出来たので、ホールもスムーズに熟すことが出来るようになった。

 幸永と言えば、名前を冠した幸永カルビ、極ホルモンを筆頭に肉が美味しい上、ビビンバ、クッパ、冷麺なども美味しいが、ライスも食べて頂きたい。

 幸永グループ唯一の個室も魅力なので、一度ご来店下さい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?