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レベルが同じでないと議論することはできない

最近、とある人と話をしていて、

共通言語で話が出来て、何を話しても伝わった

という体験をしたことを聞きました。と同時に、そういった人と会うことがほとんどないということも聞きました。

それを聞いたときに思い出した言葉が、大学4年次に卒業研究の中間発表会で重里教授に言われた言葉で今回の題名です。

「レベルが同じでないと議論することはできない」

ここでいうレベルは高い、低いとかいったものではなく、もうちょっと3次元的な複雑なものを表すのかなぁと思います。

中田准教授のもと、その年に新しくはじまった「科学教育ソフトウェアの制作」という研究課題に取り組んでいた当時の私は、独学でプログラミングを学んでとりあえず中間発表には何かしらのプロダクトを発表したわけですが、その際に重里教授に声をかけられ、いろいろ言っていただいた後、質問したら、この言葉をいただきました。

要は、レベルが違うので、ばっさり切られたわけですが、すごく腑に落ちる感覚がありました。

話が通じなかったり、共感が得られなかったりという事は往々にしてあることだと思います。それぞれ、生まれた環境、育った環境、知識、経験も違うわけなので。

その後にどうするかは自分次第なのかなと思います。例えば、伝わりやすい、共感してもらえるような工夫をしたり、テクニックを学ぶ、話が合わない人を避けるなど。

ちなみに自分を振り返ると、伝わらないならしょうがないと流していた節があるような気がしましたが、もうちょっとしっかり向き合う必要があるのではないかなぁと思いました。

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