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四国働き方図鑑

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四国の、いろいろな人や会社のおもしろい働き方、その背景にある動機や物語をお伝えします。
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#働き方

地域経済を支える地方銀行の多様な取り組み、地銀での女性社員のキャリア

地方へのUターンを志す人の中には、就職の選択肢に地方銀行を考える人も少なくないのではないだろうか。47都道府県の全てに地場の金融機関は存在し、地域経済を長年に亘り支え続けている。 今回、地域経済を支える地方銀行の多様な取り組みの一端や、地域経済の最前線で活躍する女性のロールモデルをお伝えするため、徳島県の阿波銀行で活躍する3人の女性社員の方から話を聞いた。 〈インタビュー相手〉 ■ 川真田 亜弥子(かわまた あやこ)さん:株式会社阿波銀行 経営統括部 副部長 SDGs推

「スポーツに関わる仕事がしたい」という想いが、「地域に恩返しし還元する仕組みをつくりたい」という想いに深化した理由

スポーツ、七面鳥、地域おこし協力隊……一見全く結びつかない3つの言葉が結びつくキャリアを歩むのが、高知県中土佐町大野見に地域おこし協力隊として着任し、松下商店として起業し様々な事業を展開する松下昇平さんだ。中土佐町は、2006年に中土佐町と大野見村が合併したまちで、現在6,200人程が暮らしている。松下さんは、2017年に中土佐町大野見の地域おこし協力隊として活動を始めた。地域で自律的に活動し、また事業を拡大し地域に雇用を生むことに成功している松下さんに、ご自身のキャリアにつ

外国人材が四国で働くことで生まれる価値と可能性

「良い人が採用できない」 地方のほとんどの会社が、この課題を抱えているのではないだろうか。愛媛県新居浜市のアビリティセンター株式会社は、人材派遣・人材紹介等、総合的な人材事業を展開し、その課題に向き合っている。その中で、近年は、外国人材の採用と日本への就業を支援する事業のニーズが高まっている。日本での外国人労働者数は、全国的に増加の一途を辿っており、四国も例外ではない。これからも、四国の様々な業界において、外国人の採用は加速することが見込まれる。 今回、話を伺ったのは、ア

自然の中で最先端の働き方ができる「地方創生」を体現するまち

川のせせらぎが間近に聞こえ、木々の緑が映えるのどかな風景。町内に電車の駅はなく、最寄駅までは車で40分、バスも1時間に1便あるかないかで、コンビニは1軒だけ。まちのある古民家の扉を開くと、リノベーションされた屋内に、最新のIT機器や通信環境が揃う。そんなアンビバレントな場所が、今回紹介する徳島県神山町の「えんがわオフィス」だ。 (神山町の風景) (えんがわオフィスの外観) 「地方創生」という言葉で、思い浮かぶまちはどこだろう。 持続可能な地域づくりを掲げ、都市部の大企業

愛媛の“いいもの”に光を当てる。“好き”をライフワークにする

株式会社エイトワンは、一言で事業を説明するのが難しい会社だ。今ではブランドとして広く認知される今治タオルを取り扱う「伊織」、愛媛の柑橘を使った商品の開発・販売を行う「10“TEN”」、宇和島の伝統的な鯛めしを提供する飲食店「丸水」等、様々な事業を展開する。無理やり一言で言うならば、「愛媛の“いいもの”に光を当てる」会社だ。 エイトワンの事業は、道後温泉のホテル経営から始まった。ホテルのお客様から「今治タオルはどこで買えるの?」と尋ねられたが、当時松山では今治タオルを買える場