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僕らの現国:第6回 星野源を読む!

第八波到来

 どんどん感染者は増え、SOSが連日届いているのだけれど世の中はあくまで平穏、マスクを外そうとか、通常生活に戻そう、という声がどんどん強くなってきています。外来でも、何か思い当たることは?と聞いてみると普通に飲み会とかカラオケとかが出始めて、世の中はもうバックツーノーマルな状況にいっきに舵をきっているように感じます。その中で、あいかわらずオンライン中心の生活を続けているのもまあなんだかなと思いますが、やっぱり春になるまではこの生活が中心なのかなと思っています。だいぶ自分は慣れたのであまりストレスは感じなくなっていますが、ネットはじめメディアにあふれる言葉があまりにも荒んでいるように感じて、そこからできる限り遠ざかろう遠ざかろうとして、ひきこもりながら今まで読んでいなかった古典や、全然関係ないフィクションのテクスト中心の生活をしています。それと、最近はいろいろ新しい音楽をきいているんですが、それはまた後日まとめるとして。

今回は小説ではなくエッセイ、しかも星野源

 最初からこの僕らの現国はだいたい半年くらい、月1回、6作品をシーズン1と考えて計画していました。シバリとしては、できる限り短編、古典ではなくコンテンポラリーの作家、そして男女同数、ということで選んでみました。ざーっとえらんだときに並びを考えて当初は別の作品を考えていたのですが、なんかそれだとちょっとシリアスに終わり過ぎると思って今回はなるべく内容がシンプルかつ同時代、しかも超メジャー、かつ味わい深い作品、と考えると星野源、又吉直樹、そして若林正恭あたりになるのでしょうが、その中でもど真ん中打ちごろのタマとして星野源エッセイをえらびました。

 あらためて星野源を語る必要はここまでメジャーだとあまりないと思います。ウィキペディアによると

こちらによれば

星野 源(ほしの げん[9][10]、1981年〈昭和56年〉1月28日[9][10] - )は、日本のシンガーソングライター、俳優[8]。埼玉県出身。

インストゥルメンタルバンド・SAKEROCK(2015年に解散[16])のリーダーとして、主にギターとマリンバを担当していたほか[10]、エッセイストやコラムニストとしての顔も持ち[10][11]、複数の連載や刊行物を著している[12][10][11]。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

とのこと。

一般的にはミュージシャンとして僕はもちろんデビューアルバム「ばらばら」の中の「くせのうた」

とか

セカンドアルバムの中の「くだらないの中に」

あたりからブレイクしたのでしょうが、私はまずこのエッセイ集から入りました。だからエッセイストとしての星野源しか知りませんでした。ちょっと特殊かも…

一時はこればかり聞いてました

そしてこれも。

ここからだいぶ路線が変わってきたような印象がありますがまあ、今から振り返ると同じ路線上にあるようです。

さて星野源がこれまで出したエッセイは3作。

そして今回とりあげた最新作「いのちの車窓から」

今回の課題 「新垣結衣という人」

 星野源作品には、エロ系、闘病系、仕事系、自虐系といろいろあってそれぞれ味わい深いものも多いのですが、今回はその中でもシンプル&ストレート、かつ結末を誰もが知っているという意味でシンボリックな作品、「新垣結衣という人」をピックアップしました。

 ここでガッキーこと新垣結衣さんの紹介を…と思ったのですが多分長くなるので割愛して。世の中にはいろんな人がいて逃げ恥の恋ダンスをガッキーだけで編集したものがありました。


  さて最終的にはこの二人はドラマでの共演をきっかけにゴールインしたのですが、本エッセイ「新垣結衣という人」はそのずっとずっと前に書かれたものでした。
 基本的にブログのようなもの以外のどんな作品も、作品として世に出る前に、編集の人が読んで、OKが出て校正が加わった上で出版に至ります。もちろんめちゃくちゃ忙しい人などは、インタビューなどで聴きとったことをライターさんや編集の人が文章にまとめて、本人が読んで修正をしたり修正を依頼したりして文章にまとめたりすることもあるのでしょうが、いずれにせよ第三者が関わることが多いのです。
 つまり、星野が書く→ 編集者が読む → 出版社がゴーサインを出す→ ガッキーが読む、というプロセスを踏むことになります。ガッキーが読むのがどの段階かは、もしかしたら編集者が読んだ時点で「ちょっとこれは新垣さんの許可がいるかも」ということで何らかのプロセスが働くのかもしれませんが、いずれにせよシンプルではないと思われます。そもそもその時点では二人とも結構な人気ものでしたから。
 まあ、もしかするとその時点ではだいぶ交際が進んでいて、このような文章も狡猾なプロモーションの一環だった可能性もないわけではないでしょうが…まアいずれにせよ、人に好意を抱く、というプロセスのどの段階において、どのような表現方法をとるか、ということにはだいぶ振れ幅があると思います。ほんとに強い好意を抱いているのであれば、もっとプライベートな方法をとるかもしれませんし、まあ人によっては熱情に突き動かされて後先考えずに動く人もいるでしょう。
 そんなことを考えるといろいろ想像というか妄想が広がっていくので、今回の僕らの現国でそのあたりを突っ込んで話したいと思ったところでした。

僕らの現国 ファーストシーズン 最終回

 
そんなわけで、実際の僕らの現国第六回はこんな感じになりました。 

  ↓

 源さん大好きな真実さん、大人計画のころからの演劇ファン菅野さん、そしてライト層代表河野さんとともに、微妙な距離感の違いを踏まえつつこの作品をじっくりと味わい倒しました。

 さてそんなわけで続けてきたこの僕らの現国。
 自分的にはなかなか面白かった試みなんですが、いろいろ忙しくなってきたこともあっていったんここで小休止。
 コロナ以外でもいくつか仕事が舞い込んできて。そのネタづくりや、今後の自分の先行きなども考えつつ、アウトプットは休んでインプットに専念していきます。

 その作業プロセスは引き続き書いていこうと思います。

 ということでいったんここでこの僕らの現国ファーストシーズンは小休止。番外編はコロナの隙間を縫ってつづけていこうと思います。それではまた。
 
(まだまだつづけますよー)





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