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壁面は、必ず目地にこだわる

レンガタイルと目地のテクスチャ

壁のテクスチャは、レンガタイル面の表情、目地の形状や目地材自身のテクスチャ及び張りパターンに大きく影響されます。

これらの要因のうち、どれが重要かは視点の遠近および太陽の光や照明によっても異なります。

仕上げの目地材の種類によって、当然ながらテクスチャも変わり、平滑なものからブリック目地という砂状の粗面まで現代の都市建築では豊富に揃っています。

しかし、ここで強調しておきたいのは、材料がそろっていてもタイル職人と目地職人の技量の程度が外観に影響を及ぼすのは明らかなことであるということです。

私は、できるだけ設計者の考え方を職人を交えて伝え、彼らのスキルがより創造的に表現できるようにたえず努めています。
外観に影響する条件のすべてを考慮し、結果を明らかにしていくところから取り組んでいきます。

現場の監督者任せであってはいけない、職人自ら設計士の思考を読み解き、プライドをかけて壁面に向い合ってもらっています。

(もちろん、材料販売のみならず責任施工で一切お任せいただいた場合となりますが、、、。)

代表的な目地形状

下記レンガは、TLC社製の幅抜き粗面 還元焼き 赤レンガタイルです。
見本作製は、目地職人のTERRA craft 鈴木政光さんにお願い致しました。

目地材は、二瀬窯業さんのブリックモルタル目地を使用致しました。

1、フランス張り出目地15mm

2、フランス張り深目地鏝押さえ10mm

3、出目地ヘラ押さえ10mm

4、横平目地、縦丸彫り仕上げ17mm

5、平目地ライン引き仕上げ17mm

6、平目地ササラ斜め掻き落とし20mm

7、ふくりん目地クラッシック風20mm

8、しのぎ目地15mm

9、出目地鏝押え8mm

10、平目地30mm

11、出目地凹凸15mm

12、塗り目地15mm(希塩酸洗い済)

Booklet

建築設計事務所保存版の「ブリック目地の事例集A4小冊子」をプレゼントしています。
目地専門職人による特殊目地工法を写真入りで解説した小冊子「レンガタイルと目地」(40P)です。二瀬窯業のブリックモルタルカタログ付きです。
設計事務所の所員さんでご希望の方は、下記サイトにアクセスして申込みフォームからご依頼ください。


目地材取り扱いメーカー

二瀬窯業 

 キサラ推奨品

  1. ブリックモルタルDS: 粗骨材配合の10mm以上の目地詰め可

  2. ブリックモルタルDS: Tタイプ モザイク、細目地用配合

  3. 目地セメント:外装用の灰色、淡灰、濃灰、特濃灰、黒  

  4. 弾性目地:シーリング材用化粧材(シーリングの上注入) 

注)地域により流通の都合、ブリックモルタルの使用品番が異なります。

ニッタイ工業

  1. 特殊目地材 TM-0~6   粗い粒子の骨材配合ですが、塗り目地一本目地ともに使用可能です。

リクシル

  1. イナメジアルファシリーズ(一本目地用)

  2. イナメジアルファNシリーズ(塗り目地用)

  3. イナメジ 

日本化成

  1. NSレンガ目地 注)在庫確認が必要です。

参考:チューブ目地詰め用パック

遠藤商事 業務用 フラッシュ №.3    235x405mm  WHL09003
(※本来、製菓道具ですが、腰があってモルタルをしっかり充填するのみとても作業性が良いです。)
Amazonにて検索下さい。(キサラ推奨品です。)


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