無題

あるレストランで連れがホットワイン(モルドワイン)を注文したいというのでウェイターの男性を呼んで「あの、メニューには無いんですがホットワイン出来ますか?」と聞いた。
言い終える前に「出来ません」と。
連れが「じゃあおすすめの..」
と言いかけるのを遮って「えー???、出来ないんです」
字面では表現難しいがこの「えー??」は割と仲の良い友達にやられてもちょっとした喧嘩になる可能性のある程のものだった。
驚いて、頭に来て「ちょっと待ってくださいその態度はおかしいでしょ、ものには言い方があるし彼女はホットワインが無いと聞いて別の提案を頼んでるのを遮って」と言った。
彼は我に返ったように「あ、すみません。本当にすみません」と深々と頭を下げた。
その後丁寧な接客が続き最後の見送りの際にも改めて謝罪をされ、こちらも言い方がキツかったらごめんなさいと謝って握手をした。

大袈裟に言うと社会が抱えてる闇みたいなものの縮図を感じた。素晴らしい心根の持ち主のような青年が気持ち良く働けるほど労働環境は素晴らしいものではない現実。
タクシーのドライバー然りコンビニの外国人店員然り本当に大変な仕事をしてると思う。

電車でエルボーする輩もすれ違い様に舌打ちするサラリーマンも強引な割り込みするドライバーも、鬱屈した世相が生み出す闇なんだと思う。
願わくばテクノロジーの進化で最適化が進み全ての人々の人生からストレスが減り、各々が人生に活路を見いだせるコミュニティが待ってる未来(すぐそこ)になって欲しい。

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