ブラーフィクション #02 Blur Fiction #02
飲み疲れてボロボロになった帰り道、
繁華街に隣接してるのに人気のない高架下
ハザードを点滅させた一台のタクシー、
色は紺。
若い警官とタクシードライバー、
そして中年のスーツ姿の男が話している。
タクシーと客の喧嘩、そしてその仲裁を装い、
それぞれ手にはアイスピックを持っている。
ジャコウネコの香水を気化させ合流する深緑のドレスの女。
手には目を疑うほど磨き上げられた金槌。
僕はここに存在しないかのように
四人で進む世界。
スーツ男がトランクを開け、
中から取り出した大