商品(食品)開発に関すること

こんにちは。Shinです。

私は地方国立大大学院修士課程を卒業後、某有名食品メーカーに就職しました。そこで20年間商品開発を行ってきました。
その後食品商社へ転職し、開発部門を立ち上げて売り上げも作り、コンサルタントとして独立して今に至ります。
この間市場に発売した商品は3ケタに上るのではないでしょうか。
もちろん今買える商品もあります。
中には2021年に数千万個販売実績となったものもあるようで。
現在複数の企業と顧問契約を結び、開発のお手伝いをしています。

よく開発部門に「売れる商品」を作れという人がいます。
ですが、「売れる商品」とは何でしょう?
商品を企画している段階では売れると信じて取り組みます。
また、新商品発売は経営判断なので、まず美味しくない商品は発売にたどり着けません(一部狙って味を調整することはあります)

美味しくて安い商品は毎年山のように発売されます。その中でも1年後に生き残る商品は2−3%でしかありません。よく言われる、価格と味は数え切れない売れる売れないの要素のうちのほんの一部でしかないのです。

そんな中で商品開発者は、売れる商品(素材、製法の訴求点、その他諸々の商品価値を盛り込んで)開発設計を行います。そこで「売れる商品」というのは売り込む必要がないものを目指す、要するに営業活動が不要な商品です。それを設計する技量が優秀な商品開発者に求められるということだと考えます。

対して営業パーソンの技量・力量をどう考えるかということです。私が以前いた会社の偉大な先輩が言うには
「売れ筋商品は棚に入れて当然。売れない商品をいかに売るこむかが力。安売りで売ってもそれは利益を削るだけ、他者より1円でも高く売るのがそいつの力量である」。

実際にやるのは難しいです。








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