JRHAセレクトセール2019 - 成果編 -

掲題のセールに2日間参戦し、昨晩神戸に戻ってきました。

詳しく触れるまでもなく「高すぎて買えませんでした」になって当たり前のセールなのですが、今年は一頭の購買に成功。上場番号88「エッグドロップの2018」がその馬です。

当初は当歳の方に参戦予定で、ドレフォン産駒と日高産の当歳を主に検討してはいたのですが、結局「よくわからん」にしかなりえないのですね。大体が、喉が悪いとそれで終わりなのですから、庭先取引で付帯条件をつける事ができるならまだしも、キャンセルが出来ない競りでふんぎりがつくまではなかなかいきません。

1歳の方も、リストに残った馬達の落札価格は普通に2億円超えとかのパターンで、ガチで正面から選馬をすると、5000万円どころか1億円を用意しないと無理という有様でした。それも種馬のランクを落とした上で、上から何番目という評価の馬で・・という条件付きでです。

さて、そんな環境下でも何故か購買に成功した「エッグドロップの2018」

右後肢の球節が気になったり、膝に問題があったりと諸手を挙げて「パーフェクト!」というわけにはいかないのですが、「あの2億円超えの馬達と同等の評価が出来る一発を期待できる馬となるとコレ」というのが私の判断でした。

もっとも3100万円の落札額ですので、この価格ですとセレクションセールで一番欲しい馬が買える可能性も十分にあり、「実際に買う買わない」になると微妙な判断ではあります。例年の私ですと「まー多分コレなのだが、スルー」という感じではあったでしょう。

ただ、オーナーが華やかなセレクトセールの雰囲気を十分に楽しんで、本人も気に入った馬をお買いになったという話ですので、これはこれで良かったのだと思っています。母もGIに勝ってるような牝馬ですしね。キーンランドの繁殖セールに出てきた時の落札額がほぼ2億円ですので、その馬の仔と考えると割安という評価ができないわけでもありません。そして、日高のセールでは、こんな血統の馬はまず売られていませんので、セレクトセールならではという理由付けも可能です。

父ヴィクトワールピサに関しては、はっきり言ってしまうと「なめられすぎ」。元々サンデー系の中でもネオの血統は、「一子相伝の一発大物タイプ」という血統なのですが、選ぶ側からするとかなり見やすい種牡馬です。良い馬と悪い馬との差が激しいですから。

それからすると、「心臓と飛節が美点」のこの馬は十分に及第点。また、産駒勝ち上がり率も良化していますので、焦りさえしなければ大丈夫ではないかと感じています。リスクを取らないといけない面もあるので、理想は2000万円ですが、「母がGIに勝ってるので、それは無理」という事ですね。

というわけで、サラッと買えてしまいました。社台ファームの逆襲に期待ですな。

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