暑熱対策(追記事項あり)

※ 7/24追記
本記事②の箇所に巨大な屋外空調機が設置されセール会場に冷房が効くようになり、また②も風通りが悪くなった上に空調機からの熱風が吹く酷暑エリアとなりました(笑)。

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競馬場ではミストなどの設備増設に加えてレースの施行時間を変更するなどの暑熱対策が実施されておりますが、馬のセール会場においても幾分かの対策が必要なのではないかと思われるほど昨今における北海道の夏は暑くなっています。

私は山岳競技のインターハイ選手でした(大会会場は北海道の羊蹄山)し、今でも山登りを趣味の一つにしていて体力に関してはほぼ無尽蔵にあるのですが、昨年のサマーセールでは5日目の確か4回目の展示が終わったあたりで一緒に馬を見て周っている牧場の三代目と「いやー、なんか少し疲れてきたわ」なんて会話を交わしていたのを覚えていますから、普段余り運動をしていない馬主さんや、年齢を重ねている馬主さん達にとっては結構過酷な環境だったのではないかと推察します。

そこで、今日は北海道市場における自主的な暑熱対策に関して話してみようと思います。

北海道市場 会場MAP

まず、一番間違いないのは、馬主会が抑えている個室で涼む事ですね。各個室には冷えたおしぼりなども用意されていますし、これで顔を拭けるだけでも相当に違ってきます。

次が上のMAPで①になっているふるさと案内所です。本来はセール会場の施設というわけでもないのでしょうけど、冷房が効いていて腰をかける椅子が揃っている場所となると実はここしかありません。熱中症に近いような症状が出るまでダメージを受けてしまうと横にならないといけないので、そうなると和室をあてがわれている馬主会の個室に入れてもらった方がいいとは思いますが、まだ若い人であればここで休憩するだけでも相当に違ってくるでしょう。

次が②。セール会場の建物と二階にいずみ食堂がある建物をつないでいる渡り廊下がある場所です。

ここは建物の形状が影響してビル風みたいなものが吹くようで、非常に風通りがよく会場全体を通して屋外で一番涼しい場所といっていいでしょう。なにげなく水道の蛇口も脇にあって、タオルを濡らして顔を拭く事も可能です。余り時間の猶予がない展示の合間など、少し給水して軽く一服するには最適な場所と思われます。

最後に③。ここは給水地点ですね。

各種ドリンクが無料で配布されていて、昼の時間帯だと氷入りのアイスコーヒーもふるまわれます。この氷が非常にありがたく、首や腕の動脈にあてる事で体温を下げる事が可能。炎天下の元ではこれをするしないで体感温度がかなり違ってくると思われ、「5分ぐらいは冷気バフを得られる」、そんな感じです。

他だと、一定時間ごとに給水する、帽子をかぶるとか、ごくごく当たり前の対策をとるぐらいですかね。

あとは比較展示をビッシリ最初から最後まで見るような人だと、着替えが必須です。それもTシャツだけでは不十分で、パンツなどの下着まで必要と思われます。私なんかパンツどころかトラウザーまで汗びっしょりでしたよ。

こんな感じですが、逆に一番ダメダメなエリアはといいますと、24号厩舎(多目的ホール屋内)となります。ここはもう熱がこもってしまっていて真面目に40℃を超えていると思われます。

馬も人もフラフラになっていて、馬を見ても良いのか悪いのかろくに分からないし、単純に危ないという事もありますし、近づかない方が無難です。

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