HBAサマーセール2018:成果編

今年度のサマーセールが終了しました。

私が馬主さんのサポートをして、購買にいたった馬は2頭のみ。

初日480番スノーリンクスの2017(父:アドマイヤムーン)と最終日1419番ゴールデンワトルの2017(父:フェノーメノ)がその2頭です。

前者に関しては、出発前に「高馬は駄馬」と言っておいて、1200頭以上いる上場馬の中から2番目に高額だった馬(税抜2600万円)を購買する事になったわけですが、「馬主さんがどうしてもこの馬を欲しいと思った」というシンプルな理由によりこのような結果とあいなりました。

馬自身は脚付きの綺麗な馬で、柔軟性とバネもあり、芝・短距離の差し馬だと思います。

後者は「うまい事いった」という部類でしょう。こちらの購買価格は税抜270万円。おそらく父にまったく似ていないので、この値段で収まったと思われます。形は完全に母父であるスニッチェルのそれですから。こちらはダート兼用の短距離馬、脚質はやはり差しだと思います。「南関東用を」というオーナーの要望に応える事が出来たと思える購買でした。

購買活動における感想としては、

・購買者サイドのレベルが高く、上場頭数が多いわりに、落札価格にまぎれがない。
・種付け料が安い種牡馬の産駒であっても、馬が良ければ普通に値段がつく。
・最終日の金曜後半になると、安く落札される馬がちらほらといた。

こんなところでしょうか。

最終日に予算が1000万円あれば、多少は有利な購買活動ができるかもしれませんね。

値段帯的には、本来であれば1000万円超え相当の馬を600万円から800万円で拾えた人達が、所謂「良い買い物をした」と言っていいようなセールでした。

逆に、400万円未満の値段帯は激戦区です。

ピンフッカーは当然この値段帯で来ますし、地方の百戦錬磨と言っていい調教師がついている馬主さん達もここですし、中央で長く馬主をされてるような方々にとっても出来るだけ安い方がいいのは自明の理ですので、要するに全ての購買者層がこの値段帯の馬達を狙っているわけで、全くもってどうにもなりません。

逆に言うともっとも馬鹿な購買をしたのは、200万円程度が妥当な馬達を無駄に競り合って400万円あたりで買っている人たちで、これはもう痛々しいという他ないと思います。

とはいえ、仔馬の購買というのは、馬券と同じでハッキリと白黒がつく世界であり、いずれは、数字で結果は出るのですが、今のところは「全馬に幸あれ」という事にしておいた方がいいのでしょうね。

私も当然ながら「この馬は活躍する」と思って、自分がピックアップした仔馬を馬主さんに勧めているわけですが、結果が常にともなうわけでもなく、購買してから新馬戦を迎えるまでは「活躍してくれ」とひたすら祈るばかりです。

なお、来年度のサマーセールですが、セール期間中に早々とご予約をいただきまして、新規にサポートをお受けする事は出来なくなりました。ご了承ください。

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