HBAセレクションセール2024

掲題のセールまであと一か月と少し。オンラインカタログもアップされ、大手の牧場やコンサイナーを中心に上場馬の動画などもアップされつつあります。

1歳馬市場は明日開催される九州市場が一発目で、二発目が八戸。そして三発目がJRHAセレクトセールですので、特にこのセールが1歳馬セールの序盤というわけでもないのですが、私自身は例年このセールから参加という事になっています。

手応えとしては、半分は諦めの心境といいますか、「買う可能性がある以上は全力を尽くさなければ」とは思うものの、肝心の一村氏からして「無理じゃね?」といった趣で、単純に収支を考えると「スルーした方がいい」が結論になってしまうのも仕方ないといった一面もありますね。

いや、別に競り負けるのは一向に構わないといいますか、分かりやすい良血馬や素質馬が高額になるのは当たり前ですし、そういった馬を買えなくても全く問題ないのですが、それなりにリスクを取って薄いところを頑張って引くみたいな購買方針にしても競り負けるまでになってしまうと、最初から「買わない方がいい」になってしまうんですよね。

馬産地の友人からの情報だと、下見のために各牧場を周っている人も既に多いようで、今年は前日に開催されていた下見日も廃止されてしまっていますし、当日の比較展示だけで購買活動を行うのは無謀でもあります。

やはり、買うなら買うでそういった情報収集にしても手間暇やお金をかけていかないとなかなかに厳しいといいますか、「誰を使って馬探しにいくらの予算を割くか」も馬主として成功するための重要なファクターなのかもしれませんね。

私個人としては、一村氏は自家生産馬がメインですので当歳馬の確認と1歳馬の行き先を検討する上でこの時期に北海道に行く事そのものは必須事項ですし、本来は生産馬を全部所有するのではなくて一部を売るつもりなら5月頭ぐらいには行ってないといけないのですが、まぁなかなかに自分が理想とするような活動をしていくのも大変といったところです。

昨日はフェゲフォイアが中央復帰2戦目を迎えまして、初戦が14番人気ながらも2着に突っ込んできたので期待をもってレースを観戦しましたが、これが今度は二桁着順の大惨敗でした。といっても、タイム差は先頭から1秒ですから、着順ほどドカ負けしたわけではないのですがね・・・。

しかし、たかだか1勝クラスでもその出走メンバーを見るとサマーハの仔とか、スマートレイアーの仔とか普通に億超えの馬が何頭もいまして、中央競馬も大概煮詰まっているといいますか、そんな何千万円も損して1勝クラスで覇を競うとか正気の沙汰ではないとしか言い様がないと感じます。こっちは種付け料50万円だったアドマイヤムーンの自家生産馬ですけど、それで億超えの馬を負かさないといけないなんてゲームになってないなぁと。

現実問題、もう地方競馬で細々と少額予算で細かくお金の計算をしていくような競馬じゃないと個人馬主の財布はもたないなと感じます。いや本当に小規模な地方個人馬主でなくて中央競馬でバリバリやれるような経済基盤をお持ちの個人馬主であっても、道楽というには損するお金の額が大きすぎるのではないかと思いますね。少なくとも、「それで楽しいのだろうか」といった疑問を感じます。

結局のところ、そんな事をつらつらと考えると、「馬を買う気なんてしない」という方向性にならざるをえないのですが、世間様は馬の引き合いが強くて相場は引き上がっているのですから、まぁ乖離が激しいといいますか、無駄にヤル気とお金がある新人馬主さん達が絶滅するまでこんな感じなのかもしれませんね。




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