ここ最近の購買活動
イヤリングセールとは、産まれてから一年が経った年齢の仔馬を集めて開催するセールの事をさします。
日本で開催されているイヤリングセールは以下の6セール。
・九州1歳馬セール 6月下旬
・八戸市場 7月上旬
・JRHAセレクトセール 7月上旬
・HBAセレクションセール 6月中旬
・HBAサマーセール 8月下旬
・HBAオータムセール 10月上旬
それぞれのセールに、それぞれの特徴があります。また、時代の変遷とともに、その特徴も年々変化していっています。
ざっくり昨今の印象を書きますと、とにかく馬が高くなりました。
私は2016年ですと、セレクトセール、セレクションセール、サマーセールに参加しましたが、競り負けの連続で、結局2頭しか買えていません。
私はこの年、2名のオーナーから依頼を受け、前述の3つのセールにおいて仔馬の選別を行ったのですが、一人のオーナーからの依頼が「牡しか要らない」というものであった為、安価な牝馬に逃げる事も出来ず、全体を通して大苦戦したというのがおおよその顛末です。もう片方のオーナーの方も、「南関東用を」という依頼であったため、余り高額な馬を購買するわけにもいかず、条件的に悩みの多い購買活動となりました。
セレクションセールに上場されていた今年の皐月賞3着馬・ジェネラーレウーノなどは非常にわかりやすい馬だったのですが、それ故に落札額は3000万円オーバー。この値段帯になると、例え確信をもてていても、そうそう買えるものではありません。
いくら素質を持っていても、セールの帰りに馬運車が事故でひっくり返ればそれで終わりなのですから。こんな極端な例でなくても、「育成の段階で放馬して、運悪く柵に突っ込んで大ケガ」なんて、そんなに珍しい話でもありません。高額馬はハイリスク・・・当たり前の話ではあります。
出来れば500万円までで、中央の1000万特別を勝てる馬が欲しい。
それが最近の購買活動における最終目標であり、偽らざる本音です。
さて、この年に実際に購買したのは、ランパクという馬名がついたスェプトオーヴァーボード産駒の牡馬(550万円)、そしてもう一頭がコトホギという馬名がついたヨハネスブルグ産駒の牝馬(200万円)でした。
当たり前に両馬は、現3歳馬なのですけど、ランパクの方は中央で勝ちあがったので問題なしとして、コトホギの方は2着が2回あるとはいえ未だ未勝利。やはり現実的には、「2頭に1頭当たれば良い方」というのが今の私の実力のようです。
2017年のセールでは、結局、牡が一頭も買えませんでした。サマーセールで牝を2頭、オータムセールで牝を1頭買えたというのがこの年の成果です。
ちなみに、購買したのは、ライヴリーデイズの2016、コロナガールの2016、ドウニモトマラナイ(アポロライラの2016)、この3頭となります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?