HBAオータムセール2020:成果編

先ほど神戸の自宅まで無事に戻ってまいりました。

成果は一頭。

445 ダブルスター × バライロー 牡 税抜き100万円

玄祥先生による園田の補助馬購買ですが、補助金が出るのは200万円からだったはずで、これはどうなるのでしょうという落札額でした。

エーピーインディ系は見るべき場所が決まっているので、この価格で買っているからといって期待値が低いわけではありません。普通に競馬をすると思っております。

しかし、私達はある意味「オータムセールらしい価格」ですんでますけど、このセールも売却率が8割弱あり完全に売り手市場。実は初日にも一頭競って、それは500万円以上まで連れていかれて競り負けたのですが、既にちょっとついていけない領域まで来た感もあります。

今年は世間の景気とは裏腹に活況に沸いた一歳馬市場でしたけど、こうなるとこうなったで馬産地の真価が問われる一面も出てきます。具体的には、日高の中でも大きく格差が生じてくるという事ですね。「要するに、あなたはお金が欲しいだけなのでしょう?」こんな動きを始めるところは大きなリスクを背負う事になります。

生産者であれば、仔馬を高く売るだけではなくて、生産馬が活躍し、生産者賞を稼いでナンボ。育成事業者であれば、やはり育成馬が活躍してナンボなのです。

ノーザンファームに近づけるチャンスを掴むところと勘違いしただけで終わるところ。競馬関係者は岐路を迎えたと言えるのではないでしょうか。

馬主の方も、見ていると特に新人馬主の方ですと安易に馬を人に見させている人が大勢いるようですが、自分が競ろうとしている馬とその予算を人に悟られてはいけないなんて基本中の基本です。

出来レースで高く競り上げた分をキックバックさせる輩なんていくらでもいますからね。

さて、これにて1歳馬セールが全て終わったわけですが、今年は苦戦しながらも、それなりに欲しかった馬をちゃんと買えたので全体的な手ごたえはまずまずといったところです。

少しリスクを取り過ぎたのではないかと唯一気をもんでいたモスコーオペラの2019(イスラボニータ牡)が育成に入って、その後にそのリスクの影響が少ない事が分かってきたのは本当に良かったです。

これからは各馬が競馬に向かって育成され、そして競馬のレースにて厳然とした結果が出るといった話になります。

幸あれと願うしかありません。

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