HBAセプテンバーセール2021 - 成果編 -

掲題のセールを終え、無事に神戸まで帰ってきました。

私がその購買に関係した馬は以下の1頭のみ。

386 ディスクリートキャット × カカアデンカ 牡 税抜100万円

落札額を見れば一目瞭然ですけど、これは当然ながら変化球で勝負した結果です。といいますか、捻りすぎて肩と肘を壊しかねないぐらい難しいセールでした。

新馬を買う以上はどこの競馬場に所属するにせよ、そこの範疇の中でオープンまで上がる馬が欲しいわけでして、そうなる可能性の多寡と落札額とのバランスをまず第一優先で考えないといけません。しかしながら、正直なところ、「これはもう無理」と思わずにはいられないぐらい苦しみました。

自分のお金で勝負するならともかく、私の場合はあくまでもオーナーに助言する立場ですので、中央・南関なら800万円まで、他の地方競馬なら理想は300万円まで、出しても500万円までといったタガをはめないといけない。

そして「お金を出してリスクを取るのはオーナーで、競馬関係者はニッコリ笑顔で潤います」みたいな割り切りが出来るわけでもありませんので、「良さそうな馬を素直に選別しても競り負けるだけ」みたいな環境だと、絶望感しか感じないというのが率直な感想です。

中央の馬主さん達もシルバーステートしか選択肢がないみたいな展開でしたけど、地方の購買者陣営はもっと苦しかったのではないかと想像します。

いや、2年後なり3年後なりに「結果」を見ると、低い落札額でも多くの賞金を稼いでいる馬は確実にいるのですが、「狙ってそういった馬を買う」のと「たまたま当たり馬を引いていた」では、全然話が違ってくるわけでして、前者の話を実現するには余りに難しいセールだったように思います。

昨今の一歳馬市場は、「最低でも500万円ぐらいは出して当たり前」みたいな風潮なのですが、それはイコール「馬主は損して当たり前」と言ってるようなもので、これはもう「買わない」が正解なのではないかと感じますね。ちなみに、本日オータムセールは不参加と決まりましたので、ホッとしております。

といいますか、今年はサマーセールにそもそもの頭数と牡が多くまわった関係で、セプテンバーセールが実質的にはオータムセール化していた感じです。この結果を受けて、来年はよりサマーセールに上場馬が集まるでしょう。

まぁ何にせよ、どうにか一頭は買えたので良かったです。去年に100万円で落札したミソラーメン同様、この馬にも麺類の名前がつくそうなので個人的に「タンタンメン」を推しておきました(笑)。

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