セレクションセール2022 - 予習 -

掲題のセールに上場される1歳馬達が発表されました。

ざっと確認しただけですが、レーヌミノルの仔とかもいるんですね。サイレントソニックも好きな馬でした。ディープインパクト産駒で中央初勝利の馬だったように記憶しています。今年セールに出てくる仔馬が初仔ってわけでもありませんけど。

他だとスイートサルサ・・・。一村氏がセールに出てきた時に買うと言ってたのに、私が止めた馬です(笑)。なかった事にしたい黒歴史そのものですわ。

さて、今年のセレクションなのですが、一昔前まではそれなりに目立つ馬でも血統がダート寄りであれば1000万円程度の予算で結構選び放題だったのですけど、ここ数年は絶望的というほど相場が上がっています。ヴォーガを1000万円で購買できたのが2015年ですので、もう7年も前の話ですからな。

ただ、このセールに関していえば、上場馬の質も上がってきていると言えるでしょう。

(2020年セレクションセール取引馬)

ジャスティンロック 牡 リオンディーズ  2530万円 獲得賞金4935万円 京都2歳S.(GIII)
ラーグルフ     牡 モーリス    1870万円 獲得賞金3947万円
ベルウッドブラボー 牡 シルバーステート  1485万円 獲得賞金3113万円
ハセドン      牡 モーリス    5060万円 獲得賞金3090万円
エンペザー     牡 ロードカナロア  2200万円 獲得賞金2717万円
ダテボレアス    牡 ロードカナロア  1705万円 獲得賞金2351万円
テーオースパロー  牡 ルーラーシップ  1815万円 獲得賞金1964万円
ゴーゴーユタカ   牡 ルーラーシップ  2750万円 獲得賞金1850万円
テーオードレフォン 牡 ドレフォン   3520万円 獲得賞金1841万円
エーティーマクフィ 牡 マクフィ    1815万円 獲得賞金1733万円

春のクラシックを終えた現三歳世代の取引馬上位10傑はこんな感じ。

サマーセール取引馬では獲得賞金4000万円台の馬が一頭いるのは同じですが、3000万円台の馬はゼロですので、上場頭数を考えても「選抜されている」と言って良い結果でしょう。実はこの傾向は最近になってから出てきた傾向で、以前は「大して変わらん」という実績でした。

また、ご覧の通り牡ばっかりで、16位に1頭だけ牝がいますが、上位20傑のうち19頭が牡です。「日高産の良い牡はこのセールに出てくるようになった」と言えるでしょうね。この年の上場頭数は223頭ですので、ざっくり22頭に1頭はこの時期までに1700万円稼げる馬がいるという事になります。

ちなみにサマーセールは上場頭数が1072頭で、1700万円稼いだ馬は13頭ですので、確率でいうと約1.2%。セレクションセールの正確な数字は4.48%で約4倍弱ですので、かなり優秀です。

「ノーザンファームフィーバーには付き合えないけど、誰に見せても恥ずかしくない良質馬なら2500万円まで出すよ」という馬主さんにはマッチしそう。

逆にいうと
「御代最低額の500万円をちょっと超えるぐらいで何か拾えないかな」、「予算1000万円で後の重賞馬を買ったるで」
これらは「良い夢見れたかよ」といった結末しか迎えないという事でもあります(笑)。

そこまで結果のマギレを期待するならセレクトセールの当歳セッションに行きなはれという事ですな。1歳馬のセールで極端に荒れるケースは稀という事なのだと思います。

私個人としては、特に選馬の依頼があるわけでもないので、今年は「見」となりそうですが、新種牡馬の産駒を中心に見て、サマーセールで何かしら活かしたい。そんなとこですかね。

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