日髙のセール雑感

とりあえずセレクションセールの下調べが終わりました。

大枠の感触としては、「これがおそらくは最高価格馬」という誰でも狙いそうな馬が一頭、「分かりにくそうだけど生産牧場が名うてなのでおそらく高くなる」という馬が一頭、「まだ値段がそんなにはいかないだろうな」という馬が一頭といったところです。

参加するとしたら、3番目の馬なのですが、これもどうなんだろうなと・・。過去の傾向を見ると、2番目のパターンの成績が良いんですよね。どうせ買えないので、はっきりと書いてしまうと村田牧場の生産馬とかそんなパターンの馬達です。

いや別にね、どれが良いかなんてある程度はさすがに分かるのですよ。

先日にレイピアという馬が2歳戦で勝ちましたが、これは私達の繁殖牝馬がお世話になっている牧場の生産馬で、これも吉川氏が北海道に行っているタイミングで「是非一度見にいってください」とお願いしていたのですがね・・・。今年の雲取賞を勝ったブルーサンも同じパターンで放牧地にいる姿を見ただけで、買えるものなら買いたいと思わされる馬でした。

庭でもそうなのですが、競りだと結局なんだかんだで買うまでは至らないんですよ。先ほど述べた1番目のパターンの馬なんて、9割がたノーザンファームかノースヒルズか落札しますからね(笑)。

そうなる理由は、結局相場を無視した額まで競る事が出来るのは自分達で馬を見ている陣営だけだからです。調教師に馬を見てもらっている陣営だと、その調教師も余りに相場からかけ離れた額になってくると大抵はビビって降りてしまうのですね。「高いといっても億までいくわけじゃねーだろ、ノーザンファームぐらい札束で叩き潰したるわ」までいける個人馬主ほど、セレクトセールでノーザンファーム生産馬を億のお金で買うのですから、これはもうどうしようもない。

そこまで無理をしなくても、中央で二つぐらいは勝てる馬程度なら、日高のセールでも例年そこそこの頭数が売られていますし、これらの馬のどれかを500万円ぐらいで拾えるといいのですが、なんか最近はもう1ランク上、準オープンでも着を拾えるレベル、大井ならA2までいけるような馬を1000万円で拾わないと何かと辛いような気もしています。

まぁバランス感覚とでもいいますか、期待値とリスクを天秤にかけて結局どうなのかという話にしかなりえないですし、巡りあわせや運の要素も勿論ありますので、最終的には数撃って当てるしかないのかもしれません。

もっともそんなに弾をデタラメに撃ってもお金がなくなるだけなので、一発必中のスナイパーがパスパスと2回撃って1発は当てるとかそんな感じのオペレーションになりはしますけどね。それでも年に2発撃ったら5年で10頭ですから、相当な投資ではあります。

誠意ある人間関係を構築しながらお金のやりくりもちゃんとして、長く馬主を続けてさえいればいつかは当たるでしょうから、焦らずに地道に頑張るしかない。結局、これが結論ですわ。


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