電気を止められてしまったら

これは筆者が猛暑まっただ中の8月上旬、使用料金未納のために、電気の送電を止められてしまい、どうにか解決した話である。

①帰宅したら電気が止まっていた!

ある日、いつものように仕事終えて帰宅し、部屋の鍵を開けて玄関に入ると、なぜか通路灯が消えているうえ、室内もなぜか生暖かい。この時は8月上旬のため猛暑だったので、基本的にエアコンもつけっぱなしにしていることが多かった。

「あれ?おかしいな。出勤するとき消したっけ?」

リビングに入ると騒然、パソコンもエアコンも電源が落ちており、スイッチを押しても反応がない

電気が止まっている!

②急いで対応しなければ!しかし...

これはただ事ではない。この時期は夜でも25度を上回るくらい暑い時期なのにエアコンなしで生活などできない!翌日も仕事なのだ。とにかく未納料金を払えば送電も再開してくれるだろうし、今日ぐらいはビジネスホテルに泊まるなりして何とかできるだろう。催促状の問い合わせ欄の電話番号に目をやると

「受付時間 土日祝日を除く朝9時から午後5時まで」

筆者が帰宅した時間は午後5時半すぎ。つまりもう受付時間は過ぎている。なんてことだ、どうすれば.....

そもそもこんなことになったのも全て筆者が悪いのである。電気使用料金の支払いにはいつも送られてくるはがきをコンビニにて払っていた。銀行の口座振替は書類を書くのをめんどくさがり、クレジットカードはこんな怠惰な性格のため使いすぎてしまうことを恐れ作っていない。ところがこの性格がさらに悪い方向へと繋がってしまう。コンビニへ払いに行くこともしなくなってしまい、いつもやってくる催促状(記載の期日までに払わなければ送電停止しますよという警告文)が来てから払うということが習慣づいてしまっていたのだ。今回はこの催促状でさえ「少し遅れたくらいで止めたりしないだろう」という根拠のない余裕がこのようなことになったのだ。というもの、以前督促状の記載の期日に支払いを忘れたとき、親切にも電力会社の料金係から「支払いを忘れていませんか?」と電話がかかってきたことがあったので、何の連絡もなしに送電停止はしないと考えていた。

③どうにかしなければ...

ともかく、未納料金を払わぬ限り送電は再開されない、しかしまだ仕事休みの日は3日先である。また、終業時間はいつも午後5時を超えるのはいつものことだ。しかし料金に関する部署の営業時間は午後5時まで。これではどうしようもない。3日もビジネスホテルで過ごすというのもバカバカしくて出来ぬ。すっかり涙目になってしまった筆者は半分あきらめながらも、料金係の部署でなく、電力会社の本社のお客様センター(24時間受付)にスマホから電話してみた。自動音声が流れ、「料金に関するお問い合わせは*番を~」という音声に従い、ボタンを押すと、すぐにオペレータに繋がった。

④支払い手続きが取れた!

オペレータ「お待たせいたしました、○○電力お客様センターのXX(担当者の名前)です」

筆者「すみません、未納料金を支払うのを忘れていまして、帰宅したら電気が止まっていまして...」

オペレータ「かしこまりました。恐れ入りますが、督促状や支払い用紙をお持ちでしたら、契約番号をお願いします」

筆者「はい、(△△△ーIIIー....)です。」

オペレータ「では確認のために、住所とお名前を....」

筆者「はい、□□県、MM市の....」

オペレータ「はい、確認が取れました。そうですね、お客様は6月と7月の料金が未納となっていますので、本日付で解約という手続きになっています。もし、本日中にお支払いが可能でしたら、○○と××(コンビニの名前)のみで使用できる番号を今から発行しますので、そちらでお支払いいただけることはできますか?」

筆者「はい、すぐに出来ます」

オペレータ「では、メモのご用意等は大丈夫でしょうか?」

筆者「はい」

オペレータ「1234-xxー...この番号をコンビにある端末から入力して、レジにてお支払いをお願いします、恐れ入りますがお支払いが終わりましたら、もう一度こちらまで電話をしていただきますようお願いします」

筆者「はい、わかりました。ありがとうございます。失礼いたします」

筆者は急いで近くのコンビニへと向かい、言われたとおりに端末を操作して支払券を発行し、レジにて払う。

⑤再び電話、そして送電再開。

再び同じ場所へ電話し、オペレータへ支払いをしたことを伝えると、先ほど同じように契約番号と住所を言うように頼まれたため伝えた。

オペレータ「はい、お支払いの確認取れましたので直ちに送電を再開させていただきます。アイロンやストーブなどの、通電すると危険な物にコンセントが刺さったままになっていませんか?」

筆者「大丈夫です」

オペレータ「かしこまりました。もしかすると送電再開までに少々お時間をいただくかもしれませんので、連絡の取れる電話番号をお願いします」

筆者「はい。080-xxxx-yyyy....です」

オペレータ「かしこまりました。では送電再開まで今しばらくお待ちください。お暑い中お待たせしまして申し訳ございません」

筆者「いえ、お手数かけてすみません。失礼いたします」

車でアパートへと戻り、とりあえず電気がつくまで車の中でTVを見ながら待っていると、1時間くらいたった後、部屋の電気がついたのが見えた。

ああよかった!これで何とかなった。

しかし送電停止は昼頃に行われたようで、冷蔵庫内の生鮮食品や冷凍庫内のアイスクリームや冷凍食品は全てダメになってしまっていた。仕方あるまい。

⑥反省と対策

なんとか事なきを得た筆者だったが、そもそも電気を使っていながら平気で使用料金の期日を無視し、しかも催促状の期日まで無視したのだから今回のようなことになったのである。以前は催促状の期日を無視しても確認の電話を入れてくれていたのだが、そんなことに期待するこちら側が図々しいことこの上ない。水道と違って、電気やガスは簡単に止まってしまうのだ。(かといって水道も滞納はダメだが..)対策としては、今後めんどくさがらずに口座からの引き落としに変更するか、支払いのはがきが来たら期日までに確実に支払うことである。

⑦最後に

今後このようなことにはしたくないが、この文章を読んでいただいた方に、万が一電気の支払いが遅れ、送電を止められてしまった場合の対処について記しておきたい。

1、すぐに未納分を支払う

バーコードがついている支払いはがきの場合、電力会社によっては期日を過ぎても有効な場合があるので直ちにコンビニへ払いに行こう。ちなみに銀行への振り込みだと確認に時間がかかってしまうのでオススメはしない。また、筆者のように管轄の料金係の部署の営業時間を過ぎてしまっていたとしても、電力会社のサービスセンターなら24時間受付可能な場所もあるので、営業時間を過ぎてしまっていたらそこに相談してみよう。

2、支払いを終えたら電力会社に連絡をする

支払いを終えても電力会社に連絡をしないと確認が取れないので送電再開が翌日等になってしまう場合がある。送電再開は原則24時間可能なので、支払いを終えたら電力会社に電話しよう。ただし、電力会社によっては夜間の送電再開を行っていない場所もあるので注意が必要だ。お住まいの地域の電力会社のHP等を確認しておこう。

3、そもそも使用料金を滞納しない

これを守ってさえいれば上記のような対応をとる必要が無いのだ。ちなみに支払いが遅れた場合、遅延損害金として利息分を上乗せされる場合があるのだ。何にもいいことはない。サービスを受けたらお金を払うのは当たり前だし、遅れてもそれを1ヶ月も待ってくれる電力会社に迷惑をかけていることを理解しよう。