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実現出来なかったプロジェクトをAIで再チャレンジしてみる。

Midjourney V4で作成した写真が思いのほか素晴らしかったので、一度立ち消えになってしまったプロジェクトを再チャレンジすることにしました。

男性のポートレートにはあまり興味がない私ですが、Bettina Rheimsの "Modern Lovers "に登場するモデルにはとても惹かれるものがありました。

女性なのか男性なのか、大人なのか子供なのか、まだ自分のアイデンティティが確立されていないような曖昧な存在でした。こんな人たちがフランスのどこかに実在していたのかと、不思議な気持ちになったのを覚えています。

そういう人を私も撮りたいと思っていたのですが、人種のるつぼと言われるニューヨークに住んでいたときでさえ、なかなかそういう魅力的なモデルを見つけることはできませんでした。
ニューヨーク在住のライアン・マッギンレーの写真には中性的なモデルがよく登場しますが、彼には専属のモデルスカウトがいるそうです。
ポートレートは90%以上がモデルで決まると思っているので、いかに良い被写体をカメラの前に持ってくるかという才能の方が大切ですね。

以前撮影した女性のポートレートを元に、AIを使ってアイデンティティが曖昧なモデルのポートレートを制作してみました。


確かにそこに写っているのは一見魅力的な人たちです。
もはや、時間とお金をかけてモデルを探す必要はないのでしょうか。
しかし、その人物が実在しないことは明らかであり、私がベティナ・ランスの写真を見たときのような感動はありません。

私がもっとも心動かされるポートレイトは、身近な人たちの写真です。
将来、人間がAIと恋愛するようになると、AIポートレイトの意味も変わってくるかも知れません。

人工知能型OSに恋する男性を描いた映画

とはいえ、実在のモデルの写真がベースになっているので、現状では過剰にレタッチして仕上げたポートレイト写真といったところでしょうか。









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