【132】読書記録『0点主義』後編

前回は0点主義とはなんなのか、そして勉強を楽しくする思考法についてみました。

今回は後編のメモ術、ノート術編です。

私はノート術などに目がない人間なのですが、この本にもメモやノートについていろいろと書いてありました。順番に見ていきましょう。

荒俣さんはメモとノートを明確に区別しています。

①メモ

手のひらサイズよりすこし大きめの紙に、重要そうなことを乱雑に書いていくそうです。

丁寧に書くのではなく乱雑に書く。何枚も貯まったら並べて、マインドマップみたいにつながりを見つけていくそうです。

梅棹忠夫さんの『知的生産の技術』で紹介されるカード型の情報整理方法ですね。

②ノート

大学受験んになると綺麗なノートをとる人がいます。

数年前に東大生のノートはきれいだということが話題となりました。

しかし荒俣さんは綺麗なノートはいらないといいます。綺麗なノートはあくまでも教科書に書いてあることをまとめなおしたもの。それではれば、教科書を読めばいいというのです。

むしろ大事な部分、重要だと思った部分をメモしておくことが大事だと言います。

③情報整理について

最後に情報整理についてです。メモやノート、読んだ本の抜書きや資料をどう保管すればいいのか?

結論から言うと「情報整理はいらない」ということです。

情報整理というのは非常に時間がかかるもので、インプットの時点に整理しようとおもったら、前に進まなくて嫌になってしまうこともあります。

それだったら整理しないで大雑把にまとめてしまった方がいいというのです。そして何より大事なのがその情報を必要なときに「取り出せる」ことに意味があります。

確かに私も実体験として情報整理をObsidianやNotionで行ってきましたが、だんだんとめんどうになってやめてしまいました。

いまはMacの純正メモを活用していて、そこに読んだ本のメモから記事の内容、仕事のTODOなどもまとめています。

検索機能がすぐれているのでキーワードで検索したらすぐにでてきますから、荒俣さんの方法論に合致しているのではないでしょうか。

0点主義で生きる

仕事や昇進のために勉強するのではなく、自分の知的好奇心のために勉強する「0点主義」という本を紹介しました。

この中で紹介されている勉強法は多くの人の参考になるのではないかなと思います。

特にAIが発展してきた現代では、いわゆる勉強の知識を無理やり獲得するよりも、自分が楽しめる自分なりの軸みたいなものが重要になってきます。

他の人なら調べないけれど自分だからこそ興味あること、そのような偏愛にも近いものを大事にする技術としてこの本はおすすめです。




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