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【GW特番】 社内の人から推薦してもらった本を読み漁ろうの巻 #2 「貞観政要」

GW、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
GW期間で社内の人から本を10冊紹介してもらってそれを読もう!の第二弾です。


今回は我らが宮西社長からご紹介いただいた貞観政要という本になります。

終始「恭平さんらしいな」と思いながら読みました。
それではアウトプットどうぞ!

●あらすじ

本書は、若くして太平の世を治めた太宗とその優秀な側近幹部たちの問答を集めたものです。
天下を取るまでを「創業(攻め)」、その座を守り切ることを「守成(守り)」とした時、本書はとりわけ後者にフォーカスを当てています。


つまりプレーヤーとして天下を取ったものが、いかにして組織の長たる器となっていくのか、そのポジションを守っていくのかを、太宗の優秀な幹部たちの助言を中心に見ていける作品となっています。

●感想

①魏徴が強すぎる。


もはや魏徴が主人公だった。
いついかなる時も冷静沈着に合理的に太宗を諭してくれる。
いわば太宗の「善の基準」となり続けていたのがめちゃくちゃすごかった。
魏徴LOVE💜。

②プレーヤーとは完全に切り分けられるのがいい


前述の通り、太宗はプレーヤーとしても優れていて、いわゆる「創業(攻め)」がめちゃくちゃ上手かったのだが、その太宗でも組織作りやリーダーシップなど「守成(守り)」には苦戦していた。

本書はその「守成(守り)」の部分にフォーカスしているので、プレーヤーで優秀だったからこそのトップとしての苦悩、トップ特有の難しさを集中的に学べるのがとても良いと思った。

●ポイント

ざっとですが、本書で書かれているリーダーに必要な条件はこんな感じだろうなと思います。

・人民の生活の安定を常に考えて、欲望を抑え、公平無私として動くこと
・万民の手本となる生活を常に送ること
・臣下が進言しやすい関係性を作ること
・その臣下の意見に深く耳を傾けること
・国が安泰な時こそ、謙虚で驕らず気を引き締めること
・公平公正で法の下に平等であること
・攻あるもの賞し、罪あるものは罰すること
・優秀な人材を登用すること
・相手の長所を理解し、長所を活かせる差配をすること
・臣下の忠誠を得るために、まず君主が礼をもって接すること
・学びに精進すること

●疑問点

①小言

本書のある部分でこんな文がありました。

小言にもに種類の小言があるということだ。一つはそれこそ全くの小言。もう一つは同じ小言でも、そのまま放置しておけば、組織や集団にマイナスの波及効果を及ぼすおそれのあるもの。この両者の識別が肝心なのである。

いやそれをどうやんねん。
と思いました。
おそらく「1人だから小言となっているのか、何人でも小言なのか」という判断基準なのかなと思いました。1人だから小言なのなら、2人だと危険なので、見逃してはいけないみたいな感じで。

②部下に意見を述べさせる環境づくりってどうやればいいん?

・臣下が進言しやすい関係性を作ること

これがむずいんよ。どうやんねん。
おそらくひとえに傾聴力なんだろうなと思いました。
「この人ならしっかり自分のことを真摯に聞いてくれる」
と思ってもらうのが大事なんだろうなと。


●明日から活かせる点

まあポイントに書いたこと全てですよね、、、
それほどに自分は人間力がまだまだなんだと痛感しました。
特に下記は普段のマネジメントでも意識しないといけないなと思いました。


・万民の手本となる生活を常に送ること
・臣下が進言しやすい関係性を作ること
・その臣下の意見に深く耳を傾けること
・国が安泰な時こそ、謙虚で驕らず気を引き締めること
・臣下の忠誠を得るために、まず君主が礼をもって接すること

部下は上司のことを常に評価している


これは普段マネジメントをさせていただいて常々感じることです。
だからこそ「常に見られている」と思って、人間としてお手本の存在であり続けなければいけない。
そして部下に感謝と敬意を持って接すること。
これは改めて意識しないといけないなと思います。
組織は改めて全員の力で構成されていると強く認識していきます。


●終わりに

リーダーたる器とはどのようなものかを優秀な幹部とリーダーの問答から伝えてくれる本書はとても斬新だと思いました。

本書を読んでいて、「確かに恭平さんには結構意見を言いやすいな」と思いました。そういう環境、雰囲気を作っているとしたら令和版太宗だなと思いますし、自分も作っていかないとなと強く思います。

恭平さん、ご紹介ありがとうございました!👍


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