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生徒のアイデアを大事にしたい

1.「違いを楽しむ」ワークをする

生徒にとって教室で自分らしさを出すことは、得てして勇気のいるものです。「こんなことを言ったら笑われるのではないか」「自分のキャラではないのではないか」と、ついつい自分の個性が受け入れられないことを考えてしまうというのは、大人にとってもよくわかる気持ちではないでしょうか。

生徒たちがそのままの自分を表現できるクラスにするためには、まずは「どのような個性でも受け入れられる」ということが、当たり前のこととしてクラスで共有されていることが重要です。

そこで使えるのが、「違いを楽しむ」ワークをすること。

例えば、「まるい」という言葉を聞いて、思いつくものをできる限り書いてみるというものがあります。ボールペン、CD、カメラ、りんご、みかん、お好み焼き、アンパン・・・などなど、人によってたくさんのものが出てくると思います。出したアイデアが全て一致することはありません。必ず違う意見や、自分が考えていなかったものが出てくることになります。それぞれが違うアイデアが出すことで、「まるい」のレパートリーを増やしていくことができるのです。

このような活動を行なった後に、「みんなが違うアイデアをもっているからこそ、見ている世界が広がる」という気づきへと誘います。
このように、一人ひとりの多様性を感じ、「違うことに価値がある」ことに気がつけるような活動をしていけば、自分や相手の個性を受け入れ、そして多様性を活かしていく土壌ができていくでしょう。

2. 「お互いの話をじっくり聞く」時間をつくる

なんだそんなことか、と思われるかもしれませんが、私たちの日常を振り返ってみると、相手の話を全部受け止めて聞いている場面は、実はそこまで多くはありません。

「相手が自分の考えと一緒か」「課題解決のために必要な情報はどれか」という情報として聞いていたり、もしくはぼーっと聞いていてただ相槌を打ってるだけだったりしていないでしょうか。

そうした経験しかしていないと、自分が話をする時にも、「何か役に立つことを言わないと意味がないのだ」「相手が興味をもつことを言わないといけないのだ」と肩肘張って考えることになります。そうすると、自分の意見を言うことのハードルが上がってしまい、チームとして活動しても学習が深まっていかなくなってしまいます。

そこで、相手の話をじっくりと聞く経験を重ねることが必要になります。たとえば、テーマを決めて、ペアインタビューを行うのはいかがでしょうか。「昨年1年間について振り返ること」をテーマとして、その1年で相手が何を考え、感じてきたのかをインタビューしながら聞いていく、というようにして「じっくり聞く時間」を作ることができます。

ポイントとしては、相手の話の腰を折るのではなくて、どうしてそう考えたのか、そう感じたのかを、相手に寄り添って深く聞いていく、ということ。話をしている側も聞いている側も、インタビューを通して、自分でも気がついていなかったような自分の気持ちに出会い直すような時間になれば理想的です。

このように、相手の話をじっくり聞く経験、自分の話をじっくり聞いてもらえる経験をすることによって、「自分が何をいっても受け止めてもらえるのだ」ということを実感することができ、それぞれがかけがいのない存在として承認され尊重される雰囲気を醸成していくことができます。

3.「答えのない課題」に取り組む

答えが想定されている課題に取り組むときは、「いかに効率よく答えを導くか」に意識が焦点化してしまいます。そこにおいては、多様な意見が出てくることは効率的ではないものとみなされ、答えを与えるために必要な情報だけを出す活動に終始してしまいかねません。多様性を認めて活かすというより、正しいか正しくないか、早いか遅いか、といった視点になりがちです。

そこで、事前に想定された答えのない課題に取り組んでみるのです。

教師も生徒も、答えがない課題に取り組むことによって、それぞれの意見に価値が認められ、自分たちにしか出せない答えを模索していくことができます。チームの中で多様な意見を出し合っていき、一つの物事を探求していくことによって、一人で考えていただけでは見えていなかった世界が見えてくることになります。

多様性の尊重が継続的に経験できることによって、チームとして学びを深めていくことの価値が根付いていくことになるでしょう。そうした意味で、答えのない課題にとりくむ探究学習は、実は深い学びを実現する学級づくりにもつながっているのです。

まとめ

大人は時として、子供達の可能性を消してしまっているんじゃないのかと感じることがある。
『こうしなさい』『みんなと違うことをするな』
『勉強しなさい』『ゲームやめなさい』など選択肢の中から選んだり、失敗も含めた経験が実は大事なのかもしれない。大きな失敗ではなく、小さな失敗や成功体験が、子供達の『興味』『意欲』
『成長』を加速させていくのだと思う。
学校は、勉強だけでなく守られている場所の中で選択肢の一つとして生徒のアイデアが反映されるような場所になっていってほしい。
そのような活動を学校と提携して、GLUCKスポーツクラブは全国に拡大させていきたいと思います。

毎日投稿していきます。
読んで頂けたら幸いです♪

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